今回は、ONE PIECE 1132話「エルバフの冒険」の感想、考察をお届けします。
尾田先生の体調不良により2週休載となった本誌がついに復活!
全話のおさらい↓
ロマンが詰まった休載明けのエルバフ冒険譚!
- 扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
- 1131話「冥界のロキ」おさらい
- 【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】①エルバフに上陸するグレート・エイリーク号
- 【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】②エルバフの陽界:ナミたちの動向
- 【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】③麦わらの一味が合流
- 【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】④ルイ・アーノートが紡ぐエルバフ
- 世界経済新聞【号外】EXTRAまとめ
- 【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】ネタバレまとめ
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
Vol.19は「採掘場に再建中の兎丼城」と題して、刀を盗んだ犯人を追いかけたヤマト、お玉、ウマ美が兎丼についたところが描かれました。
兎丼はカイドウの支配時代には囚人監収所となっていました。
そこに新たに兎丼城を再建中とのことで、誰が兎丼の大名になるのでしょうか。
ワノ国に残った赤鞘たちのその後は以下のように↓
1131話「冥界のロキ」おさらい
1131話「冥界のロキ」ではロキの人柄がなんとなくわかるように、ルフィとのやり取りが描かれました。
1131話での出来事を簡単にまとめましたのでおさらいしましょう。
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
- 刀を盗んだ犯人を追うべくヤマトとお玉が駆ける
ロキとルフィ
- エルバフについたことが嬉しいルフィ
- ルフィの興奮を遮ってロキが鎖を解いてもらう交渉に
- ロキは断れないよう脅しにかかるも、ルフィには通用しない
- ロキの友達の猛獣が登場→ルフィは一瞬で手懐ける
- シャンクスが来ていたことを知る
- シャンクスに関する情報はまだ教えないロキ
新情報
- ロキは6年前に磔の刑にあった
- ロキが縛り付けられているのは宝樹アダム
- 宝樹アダムはエルバフそのもの
- ロキがいるのはエルバフの下層「冥界」
- 冥界はエルバフの神話でいえば「第一世界」
麦わらの一味、子供組と大人組のそれぞれ
- ナミたちが吊り橋を渡る背後から背中を焦がしたロードが逃走
- ゲルズとサニー号をもったゴールドバーグが追いかける
- 大人組はグレート・エイリーク号でロビンの前髪を切る
- ロビンはサウロといた頃の髪型に戻して気づいてもらえるようにした
- グレート・エイリーク号がエルバフの目の前に到着
本編の内容はここから!
【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】①エルバフに上陸するグレート・エイリーク号
ちょい見せ通りエルバフの島の海岸からグレート・エイリーク号を発見したのはエルバフの少年のコロン。
酒場の子供のコロンはドリブロ船長に大きな声で、酒場で飲んでいくかと問いかけました。
コロンの問いかけに対して頭の上で腕でバッテンを作るブロギー。
コロンは酒場に戻り、大変だと騒ぎながらお頭達が直接上に行くと店主に話します。
女店主は「あの人達が飲み始めると3日は居座るから」とその判断が賢明だと落ち着いた様子です。
コロンは宴が好きな巨兵海賊団が酒場にも寄らずに上(村)に行くなんて!と驚いているのでしょうか。
コロンはシャンクスに懐いていた少年
コロンの初登場は106巻1079話「旧友」で、エルバフに上陸したシャンクスが描かれた時でした。
第1話で当時7歳だったルフィがシャンクスに海に連れてけと言っていたように、コロンも「つれてけつれてけ」と懇願していました。
ルフィに言ったセリフと同じ言葉でコロンをあしらったシャンクス。
コロンはシャンクスにとても懐いているようで、エルバフではシャンクスから「この名を忘れるな」とルフィの名前を聞かされていたようです。
コロンは酒場の女店主に対して、ドリブロが連れてきた海賊が最近「四皇」になったシャンクスが言っていた海賊だと目を輝かせて言います。
シャンクスがなぜ、エルバフの少年にルフィの名前を伝えたのか、その真意は定かではありませんがこの言葉を言った理由がわかった時、シャンクスが本当に敵か味方かはっきりするのだろうと感じました。
そしてコロンは「陽界」に行くなら、と手土産を渡され、出かけたのでした。
コロン可愛い!片目が隠れているのはシャンクスへの憧れ??彼の年齢も気になりますね。
虹を渡るグレート・エイリーク号
そこにいた誰もがこれほど大きな虹が架かるのは初めて見ると感動していると、虹がそれほど珍しいものかと聞き、太陽石(ペインター)で描くと虹が架かると説明してくれました。
1131話でスタンセンが雪が降っているから使えないと言っていた太陽石の正体がここで判明。
虹は描くものだと思っているブロギーに対して、虹は雨粒に映る光の屈折…とロビンが説明したことで、ONE PIECE世界でも虹は自然現象であることがわかります。
エルバフの村は樹の上にあるから着いたら盛大に宴をしようと陽気な巨人達。
虹の麓に近づくと、船が垂直になると言われ戸惑うままに船が虹を渡って走り出しました。
キラキラと音をたてながら船が走り、ルフィたちが見たら大騒ぎだというジンベエに対してアダルトチームのブルックやフランキーもすでに大騒ぎだと興奮している様子です。
ボニーは虹にはしゃぎ、まだ知らないことがいっぱいあると微笑むロビン。
不思議な現象に平和な時間が流れる中、グレート・エイリーク号を追いかけるのはハイルディンとスタンセンでした。
ヘラジカを獲った帰りで、ハイルディンはフランキーと挨拶を交わし、楽しく2隻の船が虹を渡ります。
【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】②エルバフの陽界:ナミたちの動向
ロードの箱庭をでた麦わらの一味が渡っていた橋は、「冥界」と「陽界」を繋ぐ橋でした。
冥界から飛んできたルフィは、サニー号を抱えて走るゴールドバークを発見。
ゲルズはルフィを手のひらにのせ、人間ちゃんが大好きで友達になりたいと興奮気味に話し、ゴールドバークに沸点を下げられました。
ルフィはゲルズにロードの行いを謝られ、ゴールドバークから冥界から飛んできたことを落ちたのかと心配されます。
ゴールドバークの質問に対して冷や汗が止まらずいいよどむルフィ。
相変わらず嘘や隠し事はできませんが、ゴールドバークはルフィが無事で良かったと無理に聞き出さない人柄の良さを見せました。
ルフィとロキの約束とは
ゴールドバークからの質問に冷や汗が止まらなかったルフィ。
ロキから、ロキに会ったことも約束も他言無用だと言われていたため、本当のことを話せなかったのです。
1131話での出来事を踏まえて、ルフィとロキの取引は、ロキの解放と引き換えにシャンクスの情報を得ることだと考えられます。
ロキは鎖を解いてほしいとルフィに頼んでいましたし、シャンクスの名前を耳にして色々聞きたいことが会ったルフィに対してタダでは教えないと言っていたためです。
このような取引が行われたと考えられますが、ルフィが誰にも知られずにこっそり鍵を手に入れるとは思えないので一悶着ありそうです。
太陽の神と言われるロキを解放するルフィ(ニカ)、なんの因果でしょう。
ルフィとナミたちが合流
エルバフの第2層、陽界に辿り着いていたナミたちを追いかけるロード。
「生人形(リブドール)たちよ、帰ってこい」とオタク全開で追いかけるロードは、目の前のナミとチョッパーの飛びつこうとして…。
ナミチョパのトラップに引っかかったロードは巨大な樹木に顔面からつっこみました。
ロードを足止めしたサンジは、巨人の国を早く見たいとみんなを急かします。
そこに追いついたゲルズとゴールドバークそしてルフィ。
ゲルズの声を聞き助けに来てくれたと期待するロードですが、背後からゲルズ&ゴールドバークの覇国的な技をくらい撃沈しました。
ロードの負けセリフ「ハウエヴァ」GLAYの30周年をお祝いする織田先生からのメッセージなんですね!とても粋だァ!おめでとうございます!
ゲルズにメロリンなサンジをよそに、ナミに自己紹介をしてロードの行いの謝罪をして償いをするというゲルズにナミは「?」。
ルフィはウソップに対してこの層の上にエルバフの村があると教えると、早く行こうとドタバタして先に走り出します。
そんなルフィたちにゲルズは、森を抜けると“雲”があって乗ったら“村”が見えると教えてくれました。
なんの疑いもなしに島雲だと言って飛び乗ったルフィがみた先の景色はーー。
【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】③麦わらの一味が合流
虹の上、グレート・エイリーク号も雲を抜けたら村が見えるところまで来ていました。
エルバフには3つの層があり、上から「天界」「陽界」「冥界」とされています。
ドリブロたちが住むのは陽のさす陽界で、あまりにも広すぎるため雲の上からでも全景を見ることはできないそう。
広大なエルバフの村を見たルフィとウソップは、リトルガーデンでいつかエルバフに行くと誓ったことを思い出し、ウソップは感動で涙していました。
虹の上からルフィを見つけたグレート・エイリーク号のフランキーたちはルフィに声をかけ、一味の合流も果たします。
彼らが虹の上にいるのを見たルフィ、ウソップ、チョッパーは「最高だな〜〜エルバフ!!!」と大興奮でした。
【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】④ルイ・アーノートが紡ぐエルバフ
1132話のラストには、冒険家ルイ・アーノートが紡いだエルバフについての記述が残されました。
ルイ・アーノートとは?
冒険家ルイ・アーノートはリトルガーデンで初めて名前が登場しました。
「Brag Men(うそつき達)」という冒険記を記したひとりで、リトルガーデンについて記述し命名した張本人です。
ルイ・アーノートはエルバフにも上陸していたことが判明しました。
42巻のSBSでは、Brag Menと彼についての質問が。
ウソつきと揶揄されるような冒険譚を語り継いだ人物で、偉大なる航路前半から新世界エルバフまでを冒険していることからも相当な人物であると予想されます。
エルバフに長居してはいけない理由
ルイ・アーノートが最後に冒険者に書き示した言葉について考えていきます。
エルバフに長居してはいけないと彼は綴っていますが、同じような言葉を残した人物がシャンクスです。
107巻1079話でエルバフにいたシャンクスはキッド海賊団との戦闘前に、
と、エルバフに長居するつもりはなかったと話しています。
シャンクスもエルバフに長居してはいけない理由を知ってのこのセリフなのでしょうか。
【考察】エルバフは時間の進みが異なる?
1132話でルイ・アーノートの言葉から、エルバフに長居してはいけないのはなぜかと考察界隈で盛り上がっていますが、その前に続く彼の言葉を読み取って、エルバフでは時間の進み方が他の島とは異なるのではないかと推測します。
戻ってこないでただ過ぎていく時間を後悔するなと書かれていますが、単に見渡すことのできない巨大な国での冒険には壮大な時間がかかることを言っているのか。
もしくはエルバフだけがどこよりも時間の流れが早いのか遅いのか。
彼の言葉を簡単に前述の意味でとらえることができない理由は3つ。
- シャンクスがエルバフに長居するつもりはなかったから
- 4巻のSBSで回答されたシャンクスの年齢について
- グレート・エイリーク号がルフィたちを探した期間
①シャンクスがエルバフに長居するつもりはなかったから
シャンクスは今後のONE PIECEの超重要人物であることが年々明確になってきて、彼のセリフ全てに対して何か伏線があるのでは??と疑われてしまうほど。
そんなシャンクスが、長居するつもりはなかったと言えば何か理由があるのではと考えてしまいますよね。
さらに酒場の女店主が、ドリブロが飲みにくれば3日は居座ると言っているのも気になります。
②4巻のSBSで回答されたシャンクスの年齢について
4巻のSBSではルフィたち主要キャラの年齢が質問され、それに対して尾田先生が回答しているのですが、シャンクスの年齢については何やら含みのある回答の仕方をしていました。
この回答に関連して、シャンクスがトキトキの実の能力者では?などと居場所によって年齢が変わるとも捉えられる真相がさまざま考察されています。
エルバフだけ時間の進みが他の島や国とこことなるのであれば、「現在どこにいるのかわからないから」というのも納得できます。
エルバフは尾田先生が大好きなバイキングや、北欧神話がモチーフとなっているので連載当初から構想に入っていたと思われます。
さらにルフィにとって大切な存在であるシャンクスなので、当時からエルバフとの関係性を持たせていてもなんら不思議ではないですね。
③グレート・エイリーク号がルフィたちを探した期間
エッグヘッドを脱出し、麦わらの一味は巨兵海賊団のグレート・エイリーク号とともにエルバフに向かっていました。
宴をしながらエルバフに向かう中、サニー号とルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーが行方不明に。
ロードのペットのムギンによってさらわれ、生人形としてロードに捕まっていたわけですが、残されたグレート・エイリーク号にはロビン、フランキー、ブルック、ジンベエのアダルトチームがルフィ達を探し回っていました。
フランキーの号令で捜索が中止になり、巨人族に気を使わせないように丁寧にお礼と気遣いの言葉をかけるアダルトチーム。
まず、エッグヘッドを出航して2日経ってもエルバフに到着していないと1126話で語られているので、エルバフの外では2日が経過しています。
ルフィ達が眠らされてどれほど寝ていたかは確かではありませんが、ロードの箱庭で2日も経った様子は描かれていません。
すでにこの時から時間軸が少しずれていたとも考えられますね。
もっと言えば巨人族の寿命が人間族に比べてはるかに長いのも関係しそうですね。
世界経済新聞【号外】EXTRAまとめ
今回の世経の号外は「見参!新巨兵海賊団!!」と見出しを打ち、次世代の海を担う5人の若き巨人戦士が紹介されました。
クルーの紹介と現状が簡単に解説され、本誌の内容と相違ない内容です。
そしてロビンについての内容は、ベガパンクからサウロの生存を聞いたロビンが出会った当時と同じ髪型にして再会を心待ちにしていると回想シーンを含めて紹介されました。
最後にシャンクスに関する記事で、ルフィ達がエルバフに上陸する少し前に赤髪海賊団もエルバフにいて、巨人達と縁があるようだと記されました。
前回の世経号外では、「ハイルディンとロキの間にトラブルがあった」と本誌では表現されていない文言が掲載されていたので、今後も注目していきます!
【ワンピース1132話「エルバフの冒険」】ネタバレまとめ
エルバフに上陸するグレート・エイリーク号
- コロンが酒場で飲んでいくかと声をかける→巨兵海賊団は直接「上」にいく
- 彼らが飲み出すと3日は居座る
- シャンクスはコロンに、ルフィの名前を伝えていた
- ブロギーは太陽石(ペインター)で虹を描く
- 虹を渡ってエルバフの第2層、陽界にいく
- グレート・エイリーク号を追いかけるハイルディン、スタンセンと合流
ナミたちの動向
- ナミ達が渡っていた橋は「冥界」と「陽界」を繋ぐ橋
- ルフィは冥界から飛んで上に向かう→サニー号を発見
- ゴールドバーグに冥界に落ちたのかと聞かれて冷や汗が止まらないルフィ
- ルフィはロキに、ロキに会ったことと約束は他言無用だと言われている
- ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーはエルバフの第2層、陽界に到着
- ロードをトラップにかけて足止め→ゲルズ達も追いつく
- ロードに背後から追い討ちの攻撃をするゲルゴー
- ゲルズはナミに自己紹介
- ルフィはウソップとチョッパーを連れて村に向かって先に走る
- 島雲を乗り越えると村が見える
麦わらの一味が合流
- 虹の上ではグレート・エイリーク号もエルバフの村が見える位置に
- エルバフは「天界」「陽界」「冥界」の3つの層からなる
- エルバフの村は陽のさす陽界にあって、広過ぎて全景は見渡せない
- 村を見たルフィとウソップはリトルガーデンでの誓いを思い出す
- ウソップは感動で涙
- 虹を渡るグレート・エイリーク号を発見したルフィ、一味と合流
ルイ・アーノートが紡ぐエルバフ
- 「Breg Men」にリトルガーデンについて記したルイ・アーノートがエルバフについても記述していた
- 「返却されぬ去りし時を悔いる事なかれ」
- 「“この地に長居してはならない”」
エルバフに長居してはいけない理由
- 【考察】時間の進みが違うから
- 【理由】①シャンクスが「長居するつもりはない」と言っていたから
- 【理由】②シャンクスの年齢に仕掛けがありそうだから(4巻SBS)
- 【理由】③グレート・エイリーク号が2日ルフィを探していたことから
【ワンピース最新話】1132話「エルバフの冒険」【感想・考察】|おわりに
1132話「エルバフの冒険」は、サブタイトルからもなんだか特別な回のような感じがするロマンに溢れた大盛り上がり回でした。
ついにエルバフに上陸し、リトルガーデンでいつか必ず行くという誓いが果たされ胸が熱くなりました。
冒険家ルイ・アーノートが気になる記述を残していますが、これからエルバフでどんな冒険が始まりどんなトラブルが巻き起こるのか、来週もお楽しみに!
やっと来れたんだね!ウソップの涙にもらい泣きしそうになりました!