今回はかねてからONE PIECEがモデルにしている北欧神話について学びながらONE PIECEとの関連や今後の展開を予想していきます。
巨人族のドリーブロギーの再登場から北欧神話やバイキングに関するキーワードをよく目にするようになりましたね。
最新話の情報も含めて北欧神話とワンピースの関連性を考察していきます。
前半は北欧神話についてまとめています!ワンピースに関連した話はこちらから!
- 北欧神話のあらすじを紹介!ワンピースと関連する出来事は?
- 北欧神話の頻出用語
- 北欧神話の登場人物を紹介!ワンピースに関連するのは誰?
- 【ワンピース】北欧神話の関連しているところは?
- 【ワンピース】北欧神話を踏まえて今後の展開予想!伝説の悪魔の実とは?
北欧神話のあらすじを紹介!ワンピースと関連する出来事は?
北欧神話の世界では、炎と氷だけの何もない世界から始まります。
炎が氷を溶かしそこから滴り落ちた雫から最初の生命、巨人のユミルが誕生しました。
ここから物語が展開されます。
神々の王・オーディンの誕生
ユミルは特に何をするわけでもなく、ごろごろと過ごし、ただ息をするだけで出てきた汗から無数の巨人が誕生します。
アウズンブラという牝牛が雫から生まれ、その乳を飲むユミル。アウズンブラが氷を舐めていると、その氷からブーリという男が生まれ、これが最初の神になります。
美しい顔をもち強く尊い全ての神の祖先ブーリはのちにボルという息子を得て、ボルはベストラという女性との間にオーディン、ヴィリ、ヴェーの3人の息子を授かりました。
オーディンは戦争と死の神、そして北欧神話における主神としてアースガルドの王になります。
オーディン、ユミルで世界を創る
オーディンは何もせずごろごろしているユミルが気に入らないので、3兄弟で協力してユミルを殺害します。
殺害されたユミルの体から大量に流れた血液が海となり川となりました。
さらにオーディンはユミルの肉で大地を創り、毛で樹木を、骨で岩石を、脳みそで雲を創り、頭蓋骨を天高く掲げ空にしました。
しかし巨人たちは自分らの父を突然オーディンらに殺されたことを許さず、神々を激しく憎むようになり、この対立がラグナロクの根本的な原因に。
人間の誕生
北欧神話にも人間が存在し、オーディンによって創られました。
オーディンたち3兄弟は流木を拾い、オーディンがその木を人形に彫刻し息吹を与えました。
それぞれの居住区
オーディンが理不尽にもユミルを殺したことで、巨人と神々は対立していました。
顔も合わせたくない仲なので、それぞれ別の場所に住むことになります。
世界樹ユグドラシルは大きな3本の根を張り、その下にそれぞれの居住区を構えました。
巨人はヨトゥンヘイム(ヨーツンヘイム)、神々はアースガルドが住むことに。ヨトゥンヘイムとアースガルドの間に人間の国ミッドガルドが築かれました。
神々の戦い
オーディン率いるアース親族vsニョルズ率いるヴァン親族の戦争が勃発します。
その原因はセイズという魔術を得意とする魔女のグルヴェイグ巡るものでした。
グルヴェイグはヴァン親族の魔女で、彼女の力を恐れたアース親族がグルヴェイグを滅ぼそうと攻撃をします。
さらにアース親族は領土の拡大や黄金に欲をかきヴァン親族に宣戦布告。
ヴァン親族もグルヴェイグの復讐として立ち上がり神々たちは戦争状態になりました。
魔術を駆使して戦いが行われましたが決着がつかないまま。
神々は平和を保つために人質を交換することで休戦、和解することに。
ヴァン親族からはニョルズ(優秀)、フレイ(息子)、フレイヤ(美人)が差し出され、
アース親族からはミーミル(賢者)、ヘーニル(無能)が差し出されました。
この人質交換が不当だと怒ったヴァン親族は、ミーミルの首を落としアース親族に送り返しました。
オーディンは賢者ミーミルが首だけでもしゃべれるように魔法を施し、以降はオーディンの相談役になりました。
ロキのいたずら
アース親族とヴァン親族の戦争によってアースガルドのミズガルズの城壁がボロボロになっていました。
城壁の修復が必要でしたが、自分たちで直すことはしたくない神々の前に、巨人の石工が現れます。
この石工は城壁をタダで直す代わりに美人のフレイヤを求めてきたのです。
フレイヤを失うのは憚れる神々、そこにロキが登場し、巨人に働かせ最後まで修繕できなければフレイヤを渡さなくていいうえにタダで城壁も直ると入れ知恵をします。
石工はフレイヤを手にいれるために必死で働きますが、あと少しのところで愛馬(スヴァジルファリ)が美しい雌馬に惹かれどこかへ行ってしまいます。
荷物運びの馬を失った石工は城壁を完成させることができずにタダ働きさせられた挙句フレイヤも手に入りませんでした。
突然現れた雌馬の正体はロキ。ロキのいたずらによって城壁を手にいれ、その後に生まれた馬のスレイプニルはオーディンの愛馬になります。
知恵を求めるオーディンの旅
オーディンは知恵を求めて旅をしました。
対立する巨人に勝つため、神々の勝利のために出た旅を紹介します。
ミーミルの泉
首だけ賢者ミーミルが守るミーミルの泉を訪れたオーディン。
この泉は水を一口飲むだけで誰よりも賢くなるとされ、オーディンも泉の水を欲しました。
ミーミルは水を飲む代償としてオーディンの片目を要求。オーディンはこの時に片目を失ったとされています。
世界樹に吊るされる
オーディンは自分自身を生贄にし、世界樹ユグドラシルに吊られることで知恵を授かるよう祈りました。
グングニル(オーディンの槍)に貫かれたまま9日間吊られ、ルーン文字を習得します。
ルーン文字とは魔術に使用する文字で、ルーン文字を駆使しオーディンは魔術の神になります。
ルーン文字といえば、FILM REDの挿入歌「Tot Musica」のイントロですね。本編には関係しませんが、歌詞の意味は魔王トットムジカやワンピースを象徴するような意味が込められているみたいです。
フギンとムニン
オーディンは2羽のワタリガラス、思考を司るフギンと記憶を司るムニンを世界中に飛ばし、彼らが持持ち帰る情報を得ています。
1128話で登場したロードのペットのカラスが「ムギン」という名前でした。オーディンのワタリガラスがモデルでしょう。
オーディンに処分されたロキの子供たち
ロキの子供たちは神々への恐怖と不安を与える存在になったので、オーディンが勝手に処分しました。
彼らはロキと巨人アングルボザとの間に生まれた3兄弟です。
フェンリル(狼)
狼のフェンリル。怪力かつ巨大で成長し続ける姿を恐れた神々は、グレイプニルという魔法の紐で縛られ封印されました。
ヨルムンガンド(蛇)
大蛇のヨルムンガンド。巨大化が止まらない大蛇で海底に捨てられ、海底の深くで世界を一周するほどの大きさになりました。
1128話で登場したロードのペットの蛇「ヒルムンガルド」の元ネタでしょう。ギャグみたいなもじり方。
ヘル(冥界の女王)
冥界の女王で知られるヘル。上半身は普通の女性ですが、下半身が腐った姿をしています。
そんな容姿なため、アースガルドから追放され冥界に落とされました。
ラグナロクが起きる
北欧神話の終末で知られるラグナロク。そのきっかけはロキにありました。
光の神バルドル
オーディンとフリッグの間に生まれた光の神バルドル。巨人族からも好かれる存在でした。
悪や不安とは無縁の光の神バルドルが悪夢にうなされ、オーディンとフリッグは心配します。
オーディンは冥界に行きヘルにバルドルの悪夢について尋ねると、バルドルの避けられない「死」という運命を目の当たりにします。
そこで母のフリッグは、世界に存在する全てのものと「バルドルを傷つけない」という契約をとりました。
武器や病気からも契約をとりバルドルを守りましたが、小さなヤドリギの木は幼かったので契約が取れませんでした。
ロキの悪質ないたずら
誰からも好かれ、傷つくこともないバルドルがやはり気に入らないロキ。
女性に化けてフリッグからヤドリギから契約が取れなかったことを聞き出しました。
ロキは盲目の神ボズに、ヤドリギを渡し向こうに放り投げるよう言うと素直なボズは言われた通りに。
ボズが投げたヤドリギがバルドルに命中し、バルドルは死んでしまったのです。
このヤドリギはミスティルテインと名付けられています。
盛大に行われたバルドルの葬儀には巨人も参加するほどで、神にも巨人にも惜しまれたバルドル。
ボズはロキに利用されたにもかかわらず、直接手を下したとして処刑されました。
ロキの心境の変化
神としてアースガルドに住むロキですが、元は巨人族。
長年感じていた中途半端な存在は、不満を募らせ、ロキは神々と決別することに。
神々の宴会場に乗り込んだロキは、そこにいる神たちを手当たり次第に罵り罵倒しました。
ロキは言いたいだけ言い逃亡、しかしトール(オーディンの息子)に捕まり洞窟に閉じ込められます。
洞窟に幽閉され縛られたまま拷問にかけられるロキ。ラグナロクまで拷問は終わりませんでした。
オーディンの備え
オーディンはラグナロクが起きることを予言で知っていました。
終末を防ぐために旅に出ては知恵や戦力を得て、優秀な子供を持ち味方を増やそうと多くの女性に手を出します。
オーディンはワルキューレを直下に置き、エインヘイヤル(死者の戦士)を勝手にアースガルドに連れ去ったりしました。
とにかくラグナロクでの戦力を集めることに奮闘しました。
ラグナロク到来
ついにラグナロクが到来。
巨人たちはアースガルドを目指し、封印されていたロキの子供達が解放され、戦いに明け暮れます。
オーディンはフェンリルに食べられて死亡。
炎の巨人スルトが炎の剣を振り回し大暴れし、世界が丸ごと海に沈みラグナロクは終わります。
ラグナロク後は大地が復活し、生き延びた神々が集まり語り合って終わります。
北欧神話の頻出用語
世界樹(ユグドラシル) | 北欧神話に登場する世界を体現する1本の大樹。九つの世界を内包する存在とされる。 |
九つの世界 | 北欧神話に登場する世界の総称で、神の世界、人間の世界、地獄の世界の3つに大きく分類される。 |
アースガルド | 神の世界に分類される。アース神族が住む国。 |
ヴァナヘイム | ヴァン神族が住む国。 |
アルフヘイム | 光の妖精の国。エルフが住む。 |
ヨーツンヘイム | 大きく人間の世界に分類される。巨人が住む国。 |
ミッドガルド | 人間が住む国。 |
スヴァルトアールヴヘイム | 黒い妖精の国。闇のエルフが住む。 |
ニダヴェリル | 小人の国。ドヴェルグ(ドワーフのこと)が住む。 |
ニブルヘイム | 地獄の世界に分類される。黒い霧の国。 |
ヘルヘイム | 死者の国。死後にたどり着く世界のひとつ。 |
ムスペルヘイム | 炎の国。炎の巨人ムスペルが住む。世界の始まりから存在する。 |
アース神族 | アースガルドに住む神々。 |
ヴァン神族 | 「光り輝く者」を意味する。豊穣と平和を司る神々。ニョルズ、フレイ、フレイヤが所属していた。 |
ヴァルハラ | オーディンが作った神殿グラズヘイムにある。エインヘイヤルが集められた場所。 |
ワルキューレ | 戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性たち。オーディンがラグナロクに備え戦力を集めていたときに、ヴァルハラへ連れて行った。 |
エインヘイヤル | 死せる戦士たち。オーディンがラグナロクに向けて集めた戦力。戦いの訓練に励み、戦いで死んだ者は夕方に生き返ったり回復し夜に盛大な宴をする。 |
ロキの口論 | バルドルの死後、神々の宴の場に現れたロキが、神々へ罵倒し罪や欠点を暴露した出来事。 |
フィンブルの冬 | ラグナロクの前兆。夏を挟まない厳しい3回の冬が続き、その間は飢饉に襲われた人々が殺し合いをした。 |
ギャラルホン | アースガルドの門番ヘイムダルが持っている角笛。ラグナロクの到来を告げた。 |
グレイプニル | 魔法の紐。フェンリルを捕縛するために小人が作った。テュールがこれを使ってフェンリルを縛りつけた。 |
グングニル | オーディンの槍 |
ミョルニル | トールの槌。トールハンマー。 |
スヴァリン | 盾。「グリームニルの言葉」にて“太陽の前に立ちし物、輝く神の前に立つ楯”と言及されている。 |
北欧神話の登場人物を紹介!ワンピースに関連するのは誰?
北欧神話に登場する人物は、神、巨人、人間の3つに分類されます。
ユミル | 最初の巨人 |
ブーリ | 最初の神 |
オーディン | 北欧神話の主神で神々の王 ボル(父)ベストラ(母)ヴィリとヴェー(弟)スレイプニル(愛馬) |
アスクとエムベラ | 人間の男女の先祖 |
トール | 雷の神 オーディンの息子 |
テュール | 勝利の女神 フェンリルの世話をする |
バルドル | 光の神 死がラグナロクのトリガーになる |
フリッグ | オーディンの妻でバルドルの母 |
ヘイムダル | アースガルドの門番 ラグナロクの到来を知らせる |
イズン | 若返りのりんごの管理する女神 |
ノルン | ユグドラシルに水を与える女神たちの総称 |
フレイ | 豊穣の神 フレイヤの双子の兄、妻はゲルズ |
フレイヤ | 愛の女神 フレイの双子の妹 |
ロキ | 元は巨人のトリックスター、いたずら好きの神 妻はアングルボザで動物の子供達をもうける |
フェンリル | ロキの子供の狼 |
ヨルムンガンド | ロキの子供の大蛇 |
ヘル | ロキの子供で冥界の女王 |
スルト | 炎の巨人 ラグナロクの最後に全てを燃やして海に沈めた |
シグムンド | 人間でオーディンに選ばれた勇士、英雄。 |
シグルズ | シグムンドの息子 |
ファヴニール | 黄金を守る竜 |
ヘーニル | 無能の神 |
ユミル:最初の巨人
一番最初に生まれた巨人。特に何もしていませんが、彼の汗から無数の巨人が生まれました。
オーディン3兄弟によって殺害され、死後は体をバラされ世界を創る材料になります。
ブーリ:最初の神
アウズンブラという牛が舐めた氷から誕生した最初の神。オーディンの祖父にあたります。
オーディン:神々の王
3兄弟の長男で、弟たちを協力してユミルを殺害し、その体で世界を創り上げました。
アース親族の主神で神々の王、戦争と死の神と称されます。多くの二つ名があることでも有名。
知恵を求めることに妥協せず行動力に長けた勤勉な性格です。
ラグナロクではフェンリルに飲み込まれ死亡しました。
ボル(父)
最初の神ブーリの息子。
ベストラ(母)
霜の巨人ヨーツン族の女性で、巨人ボルソンの娘。
つまりオーディンは巨人の血もひいている神ということになります。
ヴィリ、ヴェー(兄弟)
オーディンの弟たち。
オーディンが流木で人間を作り息吹を与えると、ヴィリは感情と知性、ヴェーは言語と感覚を与えたとされています。
スレイプニル
オーディンの愛馬で8本足の馬。
ロキが巨人の石工の馬を誘惑し、ロキとその馬の間にできた子供です。
アスクとエムベラ:最初の人間
オーディン3兄弟によって生み出された最初の人間の男女。
トール:雷の神
オーディンの息子の一人でアースガルドで最も強くて大食いの神。
ミョルニルという稲妻を象徴する槌を武器に戦います。いわゆるトールハンマー。
ラグナロクではヨルムンガンドと戦い相打ちで死亡しました。
テュール:勝利の神
フェンリルがアース親族に飼われていたとき、餌をあげる勇気があった唯一の人物で世話を焼いていました。
しかしグレイプニルでフェンリルを縛る際に右腕を食いちぎられてしまいます。
ラグナロクでは冥界の番犬ガルムと戦い相打ちで死亡します。
バルドル:光の神
オーディンの息子で光の神。ロキの悪質ないたずらによって死亡したことでラグナロクが始まりました。
残された神々はバルドルを冥界から取り戻そうと交渉に行きましたが、またもロキが邪魔して失敗。
光の神バルドルがいなくなったことで世界から光が失われます。
フリッグ:最高位の女神
オーディンの正妻でバルドルの母、バルドルを守るために世界中のあらゆるものと契約を取りました。
ヤドリギだけは若すぎて契約できず、バルドルを失います。
身につけると鷹の変身して空を飛べるようになる羽衣を持っています。
黄金に対する欲が凄まじかったとか。
ヘイムダル:ビフレストの見張り役
神の国アースガルドと人間の国ミッドガルドを結ぶ虹の橋「ビフレスト」の見張りをしている神。その近くのヒミンビョルクという場所に住んでいます。
眠らなくても平気な体質で、夜でも100マイル先を見渡せる目をもち、わずかな音も聞き取る耳を持っています。
角笛ギャラルホンを持ち、ラグナロクでは攻め込んできた巨人を発見し吹き鳴らしました。
ロキと行動を共にすることが多くありましたが、ラグナロクではロキと戦いになり相打ちで死に至りました。
イズン:若返りのリンゴを管理する女神
フレイヤに並ぶアースガルドで最も美しいとされる女神で、若返りのリンゴを管理していました。
リンゴはアース親族の不老不死の源、永遠の若さを保つことができるとされ、イズンだけが摘むことを許されていました。
しかしロキに騙されリンゴを持ってヨーツンヘイムに誘われてしまい、アースガルドの神々が老いていく事件が。
ロキの口論ではロキにうまく反論するなどして、賢い強かな一面を見せます。
ラグナロクではユグドラシルの梢から落下しニブルヘイムに落ちたとされています。
ノルン:3人の女神の総称
ノルンとは3人の女神の総称で、運命の女神ウルズ、存在の女神ヴェルザンディ、宿命の女神スクルドを指します。
彼女たちでユグドラシルの根元にある「ウルズの泉」のほとりに住み、水をあげてユグドラシルを育てています。
フレイ:美形の豊穣の神
フレイヤの双子の兄でヴァン親族の豊穣の神。美形。
多くの財産を有し、使い手の元を離れ巨人と戦う宝剣、普段は折りたたまれている魔法の船スキーズブラズニル、黄金の猪グリンズリスティンなど。
巨人族の娘で美人のゲルズと結婚しました。
ラグナロクでは炎の巨人スルトと戦い敗北し死亡しました。
現在あるフレイを象徴する銅像は巨根が強調され、子孫繁栄の象徴とされています。
ゲルズ:フレイの妻
全ての女性の中でも最も美しいとされる巨人族の女性。フレイとの間にはフィヨルニルという息子がいるとされています。
フレイはヨーツンヘイムを眺めていた時にゲルズに一目惚れしました。
召使のスキールニルにゲルズへの贈り物をたくさん持たせ、求婚しますがゲルズは受け入れませんでした。
スキールニルが呪いのルーン文字を刻むと脅したことでなんかフレイに直接会い結婚に至りました。
フレイヤ:愛の女神
フレイの双子の妹で愛の女神。ヴァン親族の神ですが、和解の人質としてアースガルドに住むことに。
豊穣とセイズ(魔術の一種)を司る女神で、その性質上性にオープン(むしろだらしない)な女神です。
神々だけでなく小人や人間との関係を持ち、ヴァン親族では近親婚が当たり前とされていて兄弟たちと関係を持つこともしばしば。
オーズというアース親族の夫がいましたが、愛人としてお気に入りだったオッタルとの関係が明るみになりオーズは去っています。
オーズ:フレイヤの夫
北欧神話では特に活躍せずフレイヤの夫、というだけの登場。
オーズといえばモリアによってルフィの影が入れらた国引きオーズ。たまたま名前が一致したのでしょうか。オーズは激情という意味があるそう。
ロキ:いたずら好きの神
いたずら大好きの神。巨人族の両親から生まれた巨人ですが、オーディンと義兄弟の契りを結び神としてアースガルドに住んでいます。
両性具有で、得意な変身でいつもいたずらや悪巧みをしていました。
兄弟としてオーディンはもろちん、トールやヘイムダルとも仲が良かったとされています。
アングルボザ:ロキの妻
巨人族の女性アングルボザはロキの妻で、フェンリル、ヨルムンガンド、ヘル、スレイプニルらの子供達をもうけます。
フェンリル:ロキの子供の狼
ロキとアングルボザの間に生まれた子供のひとり(一匹)の狼。
巨大に成長し続ける姿を見た神々は危険を感じ、魔法の紐グレイブニルで縛り上げられます。
ラグナロクでグレイブニルから解放され、つもりつのった怒りからオーディンを丸呑みにしてしまいました。
しかし最期はオーディンの息子ヴィーザルに殺されます。
ヨルムンガンド:ロキの子供の大蛇
フェンリルの弟で世界を一周するほど巨大な蛇。
オーディンによって海に放られ海底で一周して戻ってきた自分の尻尾を噛んでいました。
少し動くだけで大津波が襲うほどの巨体に、口から毒を吐く恐ろしい蛇でした。
ラグナロクではトールと戦いますが、ミョルニルで斬られ死亡、死の間際にトールに毒を吐き相打ちとなりました。
ヘル:ロキの子供の冥界の女王
フェンリルとヨムルンガンドの妹で死者の国ニブルヘイムを収める冥界の女王。
上半身は普通の女性ですが、下半身が腐りはてた姿だったのでオーディンによって冥界へ追放されます。
ラグナロクではその立場から、ロキのために死者の軍隊を動かしていました。
スルト:炎の巨人
北欧神話の最初の世界から存在する、炎の大地スペルスヘイムを支配する炎の巨人。ラグナロクでのラスボス的な存在です。
ラグナロクではムスペルとアースガルドを攻め込みました。フレイと戦い勝利します。
炎の剣を用いて世界を燃やし尽くして大地を海に沈めました。
シグムンド:人間の英雄
毒が効かないほどの強健であったオーディンに選ばれた人間族の勇士。
しかしオーディンに選ばれたことに嫉妬した男に一族ごと殺害されてしまいます。
死後はワルキューレによってヴァルハラに連れられました。
シグルド:戦士の王
シグムンドの息子。父親の仇を打つべく、一族を滅ぼした男の一族を滅ぼしました。
シグルズを勇士として育てたレギンという男にそそのかされ、黄金を守る竜ファヴニールを倒したことで、竜殺しの英雄とも知られています。
しかしレギンはシグルズを騙して黄金を独り占めしようと企んでいることを知ったため彼も殺害。
ワルキューレのプリュンヒルドと結婚の約束をしますが、すっかり忘れ別の女性と結婚したことで、嫉妬に駆られらプリュンヒルドの策略で死亡します。
ファヴニール:黄金を守る竜
シグムンドに討伐された、黄金を守る竜。その正体は、黄金への執着から呪いによって竜に変身した人間でした。
レギンの兄でもあります。
黄金への執着の逸話は、ファブニールの兄をロキが殺していたことから。
ロキへ兄殺害の賠償金を要求すると、ロキは小人族から奪った呪いのかかった黄金で賠償金を支払いました。
その呪いの黄金の魔力に取り憑かれたことでファヴニールは一族に支払われた黄金を独占し竜の姿に変身したのです。
ヘーニル:無能の神
アース親族の神でしたが、ヴァン親族へ人質として送られた神。見た目がいいだけ。
ヴァン親族の王になりましたが、優柔不断で賢者ミーミル任せなことにヴァン親族は不満と苛立ちを感じました。
そこで人質が不平等であったと、ミーミルの首をはねアースガルドに返却されますが、ヘーニルもその時一緒に返されたかは定かではありません。
その後ロキと一緒に行動したりしているのでアースガルドには帰ったようです。
【ワンピース】北欧神話の関連しているところは?
ワンピースと北欧神話に共通するキーワードや設定をまとめます。
これらをモデルにしていると明確に言及されていないのであくまでも主観です。ご注意を。
北欧神話では「3兄弟」や義兄弟が頻出する点も気になりました!ASLや兄弟の盃など、モチーフにしたわけではないと思いますが共通するポイントですね。
始まりの世界は炎と氷の国だった
炎の国、氷の国といえばルフィたち麦わらの一味が新世界で最初に降り立った島パンクハザードが思い浮かびますね。
北欧神話では、世界の初めは炎の国ムスペルヘイムと氷の国ニブルヘイムしかなかったとされています。
パンクハザードはサカズキとクザンのそれぞれの悪魔の実の能力によって灼熱の地と極寒の地に変貌してしまったので由来になったかは怪しいです。
似ている設定ということでご紹介まで。
エルバフ編で続々登場したキーワード
エッグヘッドで五老星に囲まれピンチだったルフィたちを助けにきたのは2年ぶりの再会となった巨人族のドリーとブロギー率いる巨兵海賊団。
彼らの技や船員の名前に関連するキーワードが出ています。
ワンピースに登場した言葉をベースにそのモチーフと元の由来を比べてみましょう。
キーワード | ONE PIECE | 北欧神話 |
---|---|---|
太陽の盾(スヴァリン) | ドリーとブロギーの技 2人で盾を構える | 神器のひとつ。盾 |
ビョルン | 巨兵海賊団のクルー | 剛勇のビョルンとも呼ばれる北欧バイキングの指導者 |
シグ | 巨兵海賊団のクルー | 英雄でオーディンに選ばれるほどの強さをもつシグムンド もしくは息子のシグルド |
世界樹(ユグドラシル) | ロードの箱庭に存在した大樹 | 北欧神話の世界を象徴する大樹 |
ムギン | ロードのペットのカラス | オーディンに仕えるフギンとムニン2羽のワタリガラス |
ヒルムンガルド | ロードのペットの蛇 | ロキの子供の大蛇ヨルムンガンド |
王子ロキ | エルバフの正式な王の子 | アースガルドのいたずら好きの神 |
ロードのペットに関してはネタっぽい感じがしますが、北欧神話だけでなく、かねてより尾田先生が好きとおっしゃっているバイクング「小さなバイキング ビッケ」を題材にしているとも想像できます。
マザーカルメルが巨人族と人間の対立を収めた
ビッグマムことリンリンの過去編でもエルバフと巨人族が描かれました。
ドリーとブロギーが決闘することになり残された巨兵海賊団は海軍に捕まって打首寸前のとき
現れたシスターカルメルは、天が和解を求めていると諭し巨人たちを救いました。
北欧神話ではオーディンが原初の巨人ユミルを殺害したことで巨人たちから恨まれ、主語を大きくすれば神々と巨人は対立関係にありました。
ラグナロクが起きた際には巨人は真っ先に神々の地アースガルドに乗り込み戦闘になります。
カルメルが諭したように、あの時に巨人たちを打首にしていたら巨人が人間を恨み復讐に走ることで対立が起き、最終的に大きな争いになっていたかもしれません。
ロキが再び解放されると世界がぶっ壊れる
エルバフの森で鎖に繋がれている王子ロキ。
悪の限りを尽くし巨人たちによって「磔の刑」にされていました。
巨人族がいうには、再びロキが解き放たれると世界がぶっ壊れると恐れられていました。
北欧神話でも、光の神バルドルを殺害し、神々を宴の場で罵倒したことで洞窟に閉じ込められラグナロクがくるまで拷問されていたロキ。
捕縛されているところまでは2人は共通しています。この先に起きることは世界の終焉ラグナロク。
エルバフの王子ロキが再び解放されると世界が壊れるというのは、大きくワンピースの世界をさしているのか、エルバフ国内を指しているのか定かではありませんが、北欧神話に準えるのであれば巨人族と神々が対立し争いになるでしょう。
ワンピースの世界でいえば神々はイムや五老星を初めとする天竜人。
800年前に起きた巨大な戦いと大きく関連しそうな争いの気配がしますね。
カイドウが関係する?
カイドウがルフィとの戦いの大技として放った「降三世引奈落(こうさんゼ ラグなろく)」
由来はラグナロクでしょうか。
これは技名に引用されただけかと思いますが、カイドウも体がかなり大きいので巨人族との関わりがあるのかも?
古代巨人族との血筋が考察されているので可能性としてはゼロじゃないかも…?
【ワンピース】北欧神話を踏まえて今後の展開予想!伝説の悪魔の実とは?
エルバフ編に関連が深い北欧神話をもとに、今後明らかになるであろう内容と展開を予想していきます。
- エルバフに伝わる悪魔の実とは?
- ロキが解放される→世界がぶっ壊れる?
- 巨大な戦いの舞台になる?
- 北欧神話になぞらえたキャラが登場?
- ハイルディンはどう関わってくる?
エルバフに伝わる悪魔の実とは?
巨兵海賊団のクルーによると、ロキは父ハラルド(元ネタはノルウェー国王のハラール1世?)を殺害し、エルバフ王家に伝わる伝説の悪魔の実を手に入れたと言われています。
つまりはロキは悪魔の実の能力者。
北欧神話になぞらえるのであれば、「ロキ」という共通点からロキの子供フェンリルをモチーフにした悪魔の実である可能性があるでしょう。
ヨルムンガンドはロードのペットとして即出、冥界の女王ヘルは王家に伝わる伝説としてはコンセプトが違う感じがしますね。
もしくはロキが太陽の神を自称していることから、北欧神話で太陽を冠するは女神ソールをモチーフにした悪魔の実である可能性も。
ソールは太陽の運行を司り、スコルという狼に追われいつも急いで太陽を動かしています。
狼のスコルは、フェンリルと鉄の森の女巨人との間の子供、日食はスコルが太陽を捕らえたことで起きる現象とされています。
ラグナロクではスコルは太陽を飲み込みました。スコルも悪魔の実のモチーフとしてありそう?
その国の守り神的な悪魔の実は、動物系であることが多いので動物モチーフだと考えられます!
ロキが解放されると世界がぶっ壊れる?
文字通り世界が壊れるとすれば、終焉を迎えるラグナロクが最も考えうる展開です。
巨人と神々の対立から争いが起きていますので、ロキの解放をきっかけに、巨大な戦いが幕を開ける可能性も。
ラグナロクの前兆が、三度の厳しい冬なので、1130話で描かれた雪景色が伏線になっているともとらえられます。
ロキの解放で世界が壊れるなら悪魔の実も関係しそうですね。
しかし丁寧に「ロキを解放してはいけない」と説明され、都合よくルフィと鎖で繋がれたロキが対面しているのでロキは解放されるでしょう。
エルバフ国内で大きな騒動になるとして、ルフィがやってきたことで世界が壊れるルートから外れる可能性も大いにありますね。
ロキに関する情報がまだ少ないので次回以降の展開を待ちたいと思います。
巨大な戦いの舞台になる?
ロキの解放とラグナロクがイコールであるとすれば、巨人族サイドvs世界政府の戦いに。
その舞台となるは、北欧神話に例えると巨人たちが神々の地アールガルドに乗り込んでいるのでマリージョアが戦場になるでしょう。
北欧神話になぞらえたキャラが登場?
巨人族は新旧巨兵海賊団の船員しか登場していませんが、今後他に登場しそうなキャラを予想しましょう。
北欧神話といえば、全知全能の神オーディンやその息子トールをモチーフにしたキャラがまだいません。
オーディンはロキの義兄弟、トールも初めは仲が良く一緒に行動していました。
またラグナロクでロキと相打ちになったヘイルダムが出てきても面白いですね。
ハイルディンはどう関わってくる?
新巨兵海賊団の船長でコロシアムの出場者ハイルディン。1130話で彼も王の子であることがわかりました。
ハイルディンは「一応」、ロキは「正式な」と前置きされています。これがエルバフで起きたトラブルに関係しそう。
入るディンが側室の子なのか、ロキの義兄弟なのかと予想されますが、本人は巨人族の王になる野望を強く抱いていたことから、ロキとは大きな確執がありそうです。
またハイルディンの技は「英雄の槍(グングニル)」オーディンの槍を由来にした技名。
幼少時代は全ての巨人族の憧れヤルルとヨルルから戦いを習っていました。
なんとなくのイメージではハイルディンの方がエルバフから好かれてそうですね。
それをロキがよく思わないとすれば、ハイルディンは北欧神話でいえばバルドルや他神々サイドのイメージでしょうか。
ハイルディンの居場所がまだわかりませんが、エルバフで再会すればロキとのいざこざがありそうです。
展開予想まとめ・終わりに
- エルバフに伝わる悪魔の実とは?→フェンリルをモチーフにした悪魔の実
- ロキが解放される→世界がぶっ壊れる?→800年前の巨大な戦いの続きが始まる
- 巨大な戦いの舞台になる?→巨人族が聖地を襲撃する可能性
- 北欧神話になぞらえたキャラが登場?→ロキと対立し相打ちになったヘイムダルが登場
- ハイルディンはどう関わってくる?→ロキとの確執が明らかになり対立する恐れ
エルバフ編では他にも、ルフィを待つシルエットの男、ロビンとサウロの再会、バッカニア族と巨人族の関係、シャンクスがエルバフを訪れていた理由など、描かなくてはいけない重要事項が盛りだくさんです。
さらに悪童ロキがどんな強者なのかも気になりますね。
今回は簡単に北欧神話での出来事や登場人物とワンピースの関連についてまとめました。
今後もエルバフ編の重要情報をまとめていきますね。