今回は、ONE PIECE 1123話「空白の2週間」の感想、考察をお届けします。
待ちに待った合併号明けのワンピース1123話はエッグヘッド編幕間に差し掛かるかのような展開と、またもや重ための情報が飛び交いました。
エッグヘッド編未回収事項だったベガパンクの時系列がおかしい件も今回で回収されましたので、種明かしを解説していきます。
全話のおさらい↓
前回の合併号は扉絵で堀越先生への激エモ選別とジョイボーイが初めて描かれた大興奮回でした!今週はどうなるのか…!!
- 扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
- ジョイボーイの覇気
- エルバフに向けて出航
- 時系列の回収ー「空白の2週間」ー
- ベガパンクの「してやったり」とは
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
久しぶりに再開した扉絵連載は、vol.11「キライなやつとおでんを食べるの刑」でした。
康イエの刀を納めにワノ国を一周する旅へでたヤマトは、皆に見送られながら花の都を旅立ちました。
希美へ着くと影から子供たちに石を投げられるヤマト。
「カイドウの子」というのはワノ国を救った人物でもあるヤマトにはいつになっても付きまとう足枷のようです。
そんな様子を見た希美大名の傳ジローが子供たちをとらえた後が今回の内容になっています。
ヤマト、傳ジローそして子供たちでおでんの鍋を囲み仲良くなっている様子が描かれました。
おでんがそうしたように、どんな人たちとも仲良くなれるおでんなんですね
ジョイボーイの覇気
1122話「イザッテトキ」にて判明した、ジョイボーイがエメトの体に仕込んだ最大級の覇気。
一般の海兵は卒倒し、五老星も獣型から人型に戻りマリージョアへ戻される事態に。
ドール中将が言葉を発していたことから、中将は耐えられるクラスの覇気なのかと思いましたが、ちょい見せでもあったように、ドール中将、ボンスキー中将が気絶して倒れていました。
ボンスキー中将に、麦わらたちが逃げると声をかけ起こそうとするS-スネーク。
彼女にジョイボーイの覇気が効かないのは理由として考えられるのは3つです。
- セラフィムだから→最強の人類だから
- バブルシールドは覇気をも向こうにするから
- 遺伝子レベルでルフィが好きだから→ジョイボーイへ敵意が存在しない
他のセラフィムたちの様子も描かれていないので判断しかねるので島内の状況が整理された時に理由がわかるといいですね。
そして麦わらの一味一向へシーンが移ると、ドリーは「一切敵意を感じなかった」と言いました。
ジョイボーイはエメトに仕込んだ時点で、未来でのエメトの敵が明確にわかっていて、エメトが守りたい人とも棲み分けができていたことが読み取れます。
ジョイボーイが本当にルフィを待っていたように思えますね。
エルバフに向けて出航
海軍は概ね全員ジョイボーイの覇気によって気絶していることを確認すると、ドリーとブロギー率いる巨兵海賊団と麦わらの一味はエルバフに向けて出航します。
ルフィはギア5状態が切れておじいさん化してしまっています。
「野郎ども出航だ」の発声がルフィでないことが気になりますが、エッグヘッド編が終わりエルバフ編に突入していくでしょう。
ドリブロに会えたウソップ嬉しそう!夢が叶うと喜んでいました。ブロギーのヒゲに捕まって大きさに驚くチョッパーも可愛い!
エルバフに向かうメンバーは?
念の為、エルバフに向かうメンバーと、エッグヘッド残留メンバーをまとめておきます。
エルバフ行き
エッグヘッド残留(消息不明、死亡の可能性も含む)
エッグヘッド残留組で問題なのはサターン聖が次にどんな行動を取るかですね。
ベガパンクはヨーク以外全員死亡したと思っていれば取り急ぎエッグヘッドでやり残すことはないでしょう。
くまやボニーに対して始末もありますが、ベガパンクが世界に向けて衝撃の配信をしたので五老星にとってはもう収集のつかない事態に。
麦わらの一味を追う可能性は十分ありますが、一旦帰って作戦を立て直してもらいたいなと思うのが生じいなところです。
また、五老星の動き次第でルッチやカクの動きも変わってくるでしょう。
カクがルッチをうまく納めてステューシーの件を一旦忘れてくれるとありがたいですね。
最後に、ジョイボーイの覇気を放って眠ってしまったエメトの行方も心配です。
どうにかエルバフで保護できないかと思っていましたが、ルフィが最後に大きな声でありがとうと伝えあっさりと別れる展開になりました。
サターン聖がまだ残っているので、サターン聖によって破壊されることがないよう祈ります。
時系列の回収ー「空白の2週間」ー
1116話でヨークが混乱の中指摘したベガパンクの配信での発言は時系列がおかしい点について、今回1123話でその種明かしがされました。
回想シーンを振り返りながら時系列を整理しましょう。
ヨークと読者の認識での時系列は以下の通り。
3ヶ月前 | ヨークが五老星にステラの罪をリーク |
約20日前 | マザーフレイムの一部が盗まれる |
6日前 | MFを使用した古代兵器によってルルシア王国消滅 |
1日前 | 麦わらの一味エッグヘッドに到着 |
現在 | 地震発生+海面上昇、エッグヘッド立てこもり事件 |
2週間前
- 「融合炉(パワープラント)」の数値に異変が起きる
- 「マザーフレイム」が何者かに盗まれた痕跡があると判明
- 「融合炉」のあらゆる数値を改ざんできるのはベガパンクだけ→リリスが疑われる
- ステラ、シャカ、ピタゴラスの3人の脳を「ステルスモード」にする
ステラ、シャカ、ピタゴラスの3人は、融合炉の数値に異常があったことを受け、マザーフレイムが盗まれたことまで導きました。
ステラは終始リリスを疑っているようでしたね。
犯人はベガパンクのうちの誰かだと確信すると、アリバイのある3人が脳をステルスモードにし犯人への共有を防ぎました。
悪いことをする=悪(リリス)だから犯人はリリスだと思っていたのでしょうか。疑いようもなく犯人扱いされるリリス。可哀想に。
1週間前
- 犯人がヨークだと判明
- ヨークによってパンクレコーズに同期された情報は「偽造記憶(ダミーメモリー)」
- ヨークが犯人だという痕跡:海獣兵器の操作、盗聴用の白電伝虫の使用、マリージョアに「Dr.ベガパンクが空白の100年を研究している」とリーク
ピタゴラスが特定した犯人はヨークでした。
そして次々と出てくるヨークが犯人だという痕跡。
その中に、ベガパンクが空白の100年の研究をしているというリーク情報があったのです。
この回想はテンポがとても良いのにわかりやすい構成になっていますよね。事態は深刻なのにコミカルで読みやすい!
6日前
- ルルシア王国が消滅→ステラは嫌な予感がする
- 盗まれたマザーフレイムとの関係を断定
- この時点で、ステラは根拠はないが世界政府が古代兵器を所持していることに気づいてる
- 対策はない、どこかで死ぬなら無駄死に→エッグヘッドには声を拡散する術がある
- ステラの決意→シャカ、ピタゴラスも同じ考え「私は死ぬが、ただでは死なん!!」
- 問題提起:何を持って「死」とするか→脳は切り離されている
- 失ってはいけないもの「雲フト」人類を救う要になる
ルルシア王国が消滅したと聞き、政府が古代兵器を所持していること、マザーフレイムによって古代兵器が復活したことに思考が巡ったステラは責任を感じます。
配信でも頭を下げていましたが、ベガパンクの人柄、人の心を持った天才科学者であることが改めて感じられるシーンです。
そして世界政府に空白の100年の研究がバレてしまえばもう打てる手段はないと判断したベガパンクは死を覚悟しました。
同じ考えのシャカとピタゴラス、切り離された脳が生きている限り、肉体の死が何を意味するのか、シャカの何を持って死とするかの問いは、現在ステラは本当に死んでいるのかと改めて考えさせる問題でもあります。
自分から切り離した欲=ヨークだから、自分の欲に天龍人になりたい発想がなくて、ヨークがマザーフレイムを盗むなんて思いも寄らなかったのでしょうか。恐ろしい話です。
島雲製造機「雲フト」
研究層の真下にそびえ立つワインボトルのような建物が、重要なものであることがわかりました。
島雲製造機「雲フト」は、人類を救う要となると言われています。
ベガパンクは世界が海に沈むことを知っていたので、島雲は世界沈没から生き残る有効な手段であると確信していたようです。
1108話でサターン聖と対峙しながらも、守るべきものがあると言っていたのはこのことでしょう。
ベガパンクはいつでも「人々の未来のため」に天才を活かして研究をしていることがわかります。
2日前
- 鉄の巨人(エメト)の内部で撮影→ベガパンクの死を引き金に発信される
- 万が一にも悟られないように記憶を消去(記憶質量実験の部屋)
- これから起きる最悪の事態こそ、我々の勝利
- 記憶を消去したベガパンクへ残した手紙
マザーフレイムが未完成であることこそ唯一の望みと言ったように、鉄の巨人の中で配信を撮影、電伝虫を隠しました。
そして嘘や演技が苦手なステラが万が一にも悟られないために、3人の記憶を消去したのです。
記憶を消す前に自分に手紙を残したベガパンク、核心には触れずに重要なことが書かれていたと考えられます。
手紙の内容:「それともう一つ」
最後は伏せられていますが、一番重要そうな情報がくるでしょう。
話の流れ的にあと2〜3話で答えが分かりそうなので少し待ちます!
事件当日
- 麦わらの一味がボニーと共に上陸
- CP6が上陸(→誤植?上陸したのはルッチらCP0)
- 海軍の軍艦に囲まれる→バスターコール
- 黄猿とサターン聖が上陸
記憶消去前に言っていた通り、全てにきちんと驚き直したステラ。
そしてその後フランキー、サンジ、アトラスらとともにベガタンクに乗り研究層から降りているシーンが回想されました。
当サイトの答え合わせ
ベガパンクがワープの実験もしていたことから、エメトの中で生配信を行なっていて、ステラの生存説を信じてきました。
しかし事前に対策し記憶を消去し、配信のトリガーを自身の死にしていたことを改めて述べられたので1123話時点で生存説が否定的になりました。
一方、シャカが問題提起していたように、脳を切り離しサテライトたちと共有しているベガパンクにとって、何をもって死とするか次第でステラ生存に希望もあります。
とは言え、天才は何枚も上手で、ヨークが犯人と知りながらそれを逆手に世界へ真実を伝える手段は予想だにしていませんでした。
尾田先生とベガパンクにしてやられましたね。
時系列をまとめると以下のような流れになります。
ヨーク視点 | 空白の2週間 | |
---|---|---|
3ヶ月前 | ヨークが五老星にステラの罪をリーク | |
約20日前 | マザーフレイムの一部が盗まれる | |
2週間前 | MFが盗まれたほ判明 脳をステルスモードに | |
1週間前 | 犯人がヨークだとわかる | |
6日前 | MFを使用した古代兵器によってルルシア王国消滅 | ステラ、死を覚悟 |
2日前 | エメト内部で撮影 記憶を消去 | |
1日前 | 麦わらの一味エッグヘッドに到着 | |
現在 | 地震発生+海面上昇、エッグヘッド立てこもり事件 |
ベガパンクの「してやったり」とは
空白の2週間の種明かしの前に、巨兵海賊団の船に乗り込んだサンジは、横たわる死亡状態のベガパンクに話しかけましたシーンについて考えていきます。
サンジがベガパンクに詰め寄る?
横たわるステラにサンジが近づき話しかけた内容は
サンジくん、非常に怒っているように見えてとても気になるシーンです!ステラの描き方も絶対に何かある…
ベガパンクが残した衝撃的な伝言
事件当日、サンジたちとベガタンクに乗ったベガパンクは、島から脱出せずに残ることを宣言。
サンジはそれだと死ぬぞと苦言しますが、助けずそのまま死なせてくれと懇願しました。
記憶を消去する前の自分から届いた手紙にあったように、自分が死ねば何か起きる気がすると己に賭けたベガパンク。
サンジに衝撃的な伝言を残しました。
“ひとつなぎの大秘宝”じゃが… お前たちが… 手に入れて欲しい!!!
サンジのセリフを考察
サンジは、ベガパンクからワンピースを手に入れて欲しいと言われたことに対して、腑に落ちない、してやったりか、と詰め寄りました。
ベガパンクから応援されることが腑に落ちてないのか、ちゃんと聞けてなかったとも言っているのでベガパンクの続く言葉があったのかもしれませんが、サンジもルフィがワンピースを手に入れて海賊王になることは信じているはず。
文脈にも違和感があるのでワンピースを手に入れて欲しいの前後に重大なことを伝えている可能性が高いですね。
さらに「してやったり」と表現したことについても触れていきます。
ここでサンジの言った「してやったり」はベガパンクが世界政府側に対して起こした行動がしてやったりだと考えられます。
つまりベガパンクがあらかじめ用意した最善の策が五老星、世界政府に対して思い通りにことを進めた、一泡吹かせたと言った認識でしょうか。
そうなると、ステラの表情をあえてベタで隠して描いてるので、やはりステラは生きていたくらいの事実がないと「してやったり」と表現したことも文脈として違和感が残ります。
【ワンピース最新話】1123話「空白の2週間」【感想・考察】|まとめ
今回は、ONE PIECE 1123話「空白の2週間」の感想と考察をお届けしました。
怒涛のエッグヘッド脱出劇が落ち着いたかと思われた回でした。
このままエルバフへ向かう航路で何も事件が起きないことを祈ります。
エッグヘッド島内の様子もわかると良いですね。
- ジョイボーイの覇気は中将も気絶するレベルで、敵と味方n棲み分けがきっちりされていた
- ベガパンクの空白の2週間:記憶を消去していた
- 麦わらの一味&巨兵海賊団、エルバフに向けて出航
- ベガパンクがサンジに残していた言葉「ワンピースはお前たちが手に入れて欲しい」
ルフィは早くいっぱいメシを食べて乾杯に参加して欲しいです!麦わらの一味お疲れ様!まだまだ不安要素が盛り沢山ですが、無事にエルバフに向けて出航できて何より!