今回は、ONE PIECE 1130話「呪いの王子」の感想、考察をお届けします。
タイトルから想像するに、ついにロキの登場か?!と盛り上がる回に。
さっそく今回の出来事をまとめていきましょう。
全話のおさらい↓
ロードと一味の会話はあるのか??そしてルフィが見た景色とは???
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
vol.17は「昼寝してたら刀盗まれた」と題し、大の字で眠るヤマトとその腕にで眠るお玉が描かれました。
そして忍び寄る手には康イエの刀が。
刀を盗みたいのは鈴後は追いはぎ橋の牛鬼丸ことオニ丸でしたが、平和が戻ったワノ国で武器を集める必要はないですよね。
刀を盗んだ犯人は、康イエの刀だとわかって持ち出したのか、はたまた誘拐事件と関わりがあるのか。
新たな事件の展開に、ヤマトの代参が成功するか危うい事態になりました。
ヤマトの腕枕で眠るお玉かわいい!!口を開けて無防備に寝れるのは平和な証拠。
1129話「生人形」のおさらい
太陽神=新巨兵海賊団の航海士ロードだと判明。
癖つよの古オタクだったロードはルフィたちを捉えて箱庭に閉じ込めていました。
1129話での出来事を簡単にまとめましたのでおさらいしましょう。
神殿から逃げるルフィ
- 太陽神はルフィたちを「生人形(リヴドール)」と呼ぶ、live=生きる、doll=人形
- ゾロ「何が神 悪魔じゃねェか」
- せっかく太陽神が作ったブロックの国を壊さないように出ようと思うルフィ
- なりふり構わず逃げるイスカット
箱庭の正体
- 太陽神がブロックで作った国、四方を鏡の外壁に囲まれている
- 捕らえたチビ人間を捕まえて閉じ込めている
- 本来は巨人族の留置所、巨人族でさえ脱出できない設計
- 壁の果ては「行き止まり」?
太陽神の正体
- 太陽のモチーフのような杖→網に変形(金属ワイヤーでできている)
- 一人称は「拙者」侍の言葉を使う
- 太陽神=新巨兵海賊団の航海士ロード
- 麦わらの一味のファン??
- ムギンが眠霧地帯でサニー号ごと持ってきた
外の世界へ脱出
- ウソップがドクロ爆発草→鏡は割れるも外壁が壊れない
- ルフィ「ちょっとギア4」ゴムゴムの猿王銃で破壊
- 外の世界をみたルフィの表情が輝く
本編の内容はここから!
【ワンピース1130話「呪いの王子」】①麦わらの一味大人組が再登場
ちょい見せの通り、まずは海上でルフィたちを捜索する一味の大人組とドリーブロギーが率いる巨兵海賊団が描かれました。
フランキーの号令でルフィたちの捜索は打ち切りに。捜しても捜しても見つからなかったため、しかし確実に生きていることは信じているので捜索をやめてエルバフに向かうことに。
捕らわれた箱庭で暴れ回ったルフィたちに比べ、気を遣って一生懸命に捜してくれた巨人族に感謝と気遣いを忘れないアダルトチーム。
ジンベエのサメ情報網を持ってしても見つからず、先の宴で食料も底つきこちらも状況は好調ではなかったようです。
フランキーたちの言葉を聞き「仲間が言うなら無事か!!」と納得するブロギー。こちらも寛大さがうかがえる素敵な笑顔を見せてくれました。
帰郷のカンパイに盛り上がる彼らが得た世界情勢は??
世経に報道されたエッグヘッド事件
巨兵海賊団の船ではロビンをはじめに世界経済新聞を読みエッグヘッドでの事件の報道を確認していました。
ロビンが読んでくれた世経の内容はこのようになっています。
ドリー&ブロギーの懸賞金が上がる
例によって捻じ曲げられた情報ですが、ドリブロ本人たちは「復活したつもりはないが」と懸賞金の額にも驚いていました。
2年前までの懸賞金は1億ベリーだったので相当跳ね上がりましたが、これは100年前当時にかけられた金額で、今とは物価が全然違うそうです。
1億じゃ低すぎる問題がありましたが、物価が違うと言うところで整合性が取れました。ONE PIECE世界にも経済があるんですね。ここは財務武神の出番でしょうか?
「自由な姿」に書き足された仲間の印
麦わらのルフィ、ベガパンク殺害と見出しされた記事にはニカルフィとベガパンク本体の写真が掲載されています。
真っ先に目につくのはルフィの左腕のバツ印。誰もが知っている仲間の印ですね。
この違和感に気づいたロビンは、ルフィの“自由な姿”にこのマークが出るのかと一味に問います。
ブレている写真に対してはっきりと写されたバツ印が気になるロビン。
アラバスタにて別れた仲間、ビビからのメッセージですが、ルフィたちはこの新聞を見ることはあるのでしょうか。
ひとまずはビビは世経にいて無事!ルフィが四皇になり、シャンクスと肩を並べていることに笑顔なドリーさん!嬉しい!
ロビンはビビとの別れのシーンを見ていた?【感想】
ルフィの左腕のバツ印に見覚えがある気がするロビン。
正解は23巻216話「ビビの冒険」で掲げられた仲間の印ですが、当時ロビンはメリー号に密航し海軍の追ってから逃げ切り落ち着くまで身を潜めていました。
ロビンはビビと当時の一味の感動的な別れのシーンをおそらく見ていたでしょう。
しかし、なんとなく見たことがある気がする程度の記憶なのはきっと、当時は「仲間」に対して何も感じることがなかったからで、もっとも興味がなかったのかなと。
まだルフィのことは信用、信頼していなかったし、目的のためなら守りたいものもなかった当時のロビンからしたら「ふーん、仲間ね…。なんのポーズ?」くらいに別れ際を見て、
メリー号で一味の前に姿を現したくらいのタイミングで、誰かの左腕のバツ印を見つけ、「そういえば彼にもある、彼女にも、このかわいい船医さんにもあるわ」なんて気づいたりして。
現在になってルフィの腕に書かれたマークを見て明確になんの件だか思い出せないのも、自分のいなかった頃の一味の思い出に深入りしない大人なスタンスが感じられました。
この写真をルフィたちがいつ見るのか、ビビからのメッセージにどう動くのか注目ですね。
【ワンピース1130話「呪いの王子」】②箱庭から脱出したルフィたちが見た景色
ロードの箱庭の外壁をちょっとギア4で破壊し外の世界に飛び出した子供組のメンバーは、ついにエルバフの全景を目の当たりにします。
そこは冬島でしょうか。雪景色と吹雪の中、大きな吊り橋を渡り先に進みます。
目の前には樹齢何年だ?っていう木ばかりの大樹にナミは広すぎでめまいが。
そんな中、正面から巨人族がやってきます。
新巨兵海賊団ゲルズ&ゴールドバーグが登場
現れたのは新巨兵海賊団の船医ゲルズとコックのゴールドバーグ。2人も本編初登場となりました。
ロードに用があるのか、彼を訪ねてきた2人の会話を整理します。
ロードのに対して、ハイルディンはなぜあんな変人を仲間にしたのかと愚痴をこぼしながら歩くゲルズに、
「航海士として腕があるからでしゅよ」と沸点を下げるような癒しキャラ炸裂のゴールドバーグ。
ゲルズは変人ロードを嫌い、「エルバフの恥はロキよりあいつよ」と太陽神を自称してることを指しているのか、やはりロードの人間性が疑われるセリフを吐いています。
ゴールドバーグは笑いながら「そんな事言うとまたロードが喜ぶでしゅよ」と。
ロードはエルバフに恥になろうとしているのか、呪いの王子に憧れているのか、どちらにせよ中二病を拗らせているようなキャラだと改めて感じさせられる会話でした。
ゲルズはペットなのか、フクロウの「パイパー」を連れ、ロードのカラス(ムギン)が小さな船を運んだのを見たと知らされたようでした。
また、エルバフへの侵入者はもちろん逮捕されるそう。勝手な入国は許されない国なのでしょうか。
ロードは外から勝手に連れてくるから侵入者を作るんですね。
ヤルルが現在も生存
ロードの行いを「見つけてヤルル様に言いつけてやるわ!!」と息巻くゲルズ。
このセリフから山ひげのヤルルさんが現在も生きていることがわかりました!
63年前で345歳なので現在は408歳になっています。巨人族の寿命はおおよそ300歳と言われていますがかなり長生きです。
髭がどれほどの長さになっているのか、その姿が気になりますね。
一味のわちゃわちゃ
吹雪の中吊り橋の下の巨大な狼に怯えながらも歩くウソップは、これも勇敢な戦士の試練だと言い聞かせ震える足で進みます。
そんなウソップを横目に、チョッパーに乗るナミ。チョッパーは故郷のドラム島でドクトリーヌを載せたソリを引いてロープを渡っていたのでこのような環境は慣れっこのようです。
サンジはナミの横に並び、ゾロは流石に一本道なのでまっすぐ歩いています。
ルフィが猛獣のような呻き声に気を取られると、サンジはその場に残るといい(ナミが心配?)ますがゾロも行きたい様子。
しかし「この世の全ての森に入らせねェ」とゾロを止めるサンジ。
巨人族の超巨大な国で迷子になられたら大変だからだなと必死なサンジにも納得です。
【ワンピース1130話「呪いの王子」】③エルバフの王子ロキが登場
ゲルズとゴールドバーグから身を潜め、先に進むルフィたち一向。
どんなに大きな土地でも高いところが好きなルフィは吊り橋のローブの上を歩き、腕を組みながら考えます。
ロキ初登場!キャラデザがかっこ良すぎる!
「感じるだろ!?ビリビリくる!!!」何者かの気配を感じたルフィ。
ブロックの国で聞いた雄叫びの主だと察し吊り橋から飛び降りました。
ルフィの目の前には鎖で繋がれた巨人の名はロキ、この世界を終わらせる“太陽の神”だと言いました。
目隠しをさせられているようでうすが、ルフィが現れたことにも気づき、名乗れと一言言ったことから覇気使いであることが予想されます。
ルフィが海賊王になる男だと言ったことに、「王……?」と反応しました。
ロキもエルバフの王子と言われるので王の子。どこぞの王を目指す者には対抗心があるのでしょうか。
ルフィの「ここはどこでお前は誰だ」という問いに丁寧に全て返事をしてくれました。
戦争に明け暮れた国なのでwar land(戦争の島→ウォーランド)でしょうか。
エルバフはELBAPHと表記することもわかりました。
エルバフで起きたトラブル?
場面は変わり、巨兵海賊団グレート・エイリーク号ではロキに関する話がされていました。
巨人族のハイルディンが麦わら大船団の参加に入っていたことを振り返り、ハイルディンも、一応“王の子”であるという話に。
ドリーやブロギーの古参組(旧巨兵海賊団)でエッグヘッドに一味を迎えにきたのには、エルバフで起きたトラブルが起因しているそうです。
お頭2人がリトルガーデンで決闘中、エルバフでは正式な王の子が生まれ“呪いの子”と呼ばれるているそうです。
その“呪いの子”は悪の限りを尽くしたことで「磔の刑」にされるも脱走を図り、戦士総出で取り押さえ今でも磔にされていました。
エルバフの王家に伝わる“伝説の悪魔の実”欲しさに、王である父ハラルドを殺害しその悪魔の実を食べたのでした。
再びロキが解き放たれれば世界はブッ壊れると恐れられ、エルバフの恥とも言われています。
きっとルフィが鎖を解くんでしょうね。とてもキレイな前振り!
世界がブッ壊れる=ラグナロク?
ロキが再び解放されると世界がブッ壊れるとの説明がありましたが、これはかねてからエルバフ編のモデルになっている北欧神話のラグナロクを意味していると考えられます。
まさにこの世の終わりのことで、世界がブッ壊れるという意味に近い出来事です。
北欧神話は空白の100年やワンピースとは何か?にも繋がってきそうです。
悪魔の実とは?
ロキが能力者だということも今回の話でわかりましたが、一体どのなんの実でしょう。
考察のヒントになりそうなのはハイルディンがメラメラの実を狙ってコロシアムに出場したこと。
メラメラの実の力を持って全巨人族の王になる野望を掲げていました。
エルバフに伝わる悪魔の実が炎、太陽に関連するものだとすれば、ニュアンスの近いメラメラの実を欲しがる理由にもなりますね。
ロキが太陽の神を自称しているのも根拠になりそうです。
ロキに関する前情報
85巻858話WCI編でのシフォンの説明によって名前が初めて登場。
ロキはエルバフの王子で、ローラに一目惚れしましたが結婚の日にローラが逃亡、身代わりとして双子のシフォンが差し出されるも気疲れ破談になった過去が暴かれました。
当時のシルエットは丸みを帯びた印象ですが、現在は似つかないほどスタイリッシュでかっこよくなっています。
【ワンピース1130話「呪いの王子」】ネタバレまとめ
1130話「呪いの王子」をネタバレありでまとめていきます!
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
- ヤマトが昼寝している間に康イエの刀が盗まれる
- お玉はヤマトの腕枕で昼寝
巨兵海賊団グレート・エイリーク号船内
- フランキーの号令によってルフィの捜索が打ち切りに→見つからないけど生きている
- ジンベエのサメ情報網を使っても見つからない
- 世経には巨兵海賊団が復活、ドリブロに18億の懸賞金がかかったと報じる
- 100年前と現在では物価が全然違う
- ルフィはベガパンク殺害の犯人に
- ルフィの左腕にバツ印がある→ロビンが見覚えある→ビビからのメッセージでは?
ブッロクの国を脱出、外の世界はエルバフ?
- 雪景色と吹雪の先には超巨大な樹木
- 吊り橋を渡って先に進む一味
- ゲルズとゴールドバーグが登場、ゲルズはロードが嫌いで変人呼ばわり
- ゲルズ「エルバフの恥はロキよりあいつ(ロード)よ」
- ヤルルが生存、年齢は408歳
- ウソップはビビりながらも勇敢な戦士の試練と捉え必死に進む→島に入ってはいけない病は発症せず
- ナミはチョッパーに乗る、チョッパーはドラム島での経験からこの環境は慣れてる
- ルフィが異様な気配に気づく「ビリビリくる」→覇気?吊り橋から降りて冒険に
- ゾロも一緒に行きたかったがサンジに止められる「この世の全ての森に入らせねェ」
エルバフの王子ロキが登場!
- 巨大な鎖で縛られた巨人→ロキ
- この世界を終わらせる“太陽の神”と自称
- ここはエルバフの戦士の王国「ウォーランド」
- かつて戦争に明け暮れた世界最強の王国
エルバフで起きたトラブルとは?ロキが呪いの子と言われる理由は?
- 新巨兵海賊団の船長ハイルディンは、一応、王の子
- ドリブロ不在時に、エルバフでは正式な王の子が誕生→呪いの子と呼ばれる
- 悪の限りを尽くした呪いの子は磔の刑に
- エルバフの王家に伝わる“伝説の悪魔の実”を狙って父ハラルドを殺害し強奪→能力者に
- ロキが再び解放されれば世界はブッ壊れる→ラグナロク?
【ワンピース最新話】1130話「呪いの王子」【感想・考察】|まとめ・小噺
今回は、ONE PIECE 1130話「呪いの王子」の感想と考察をお届けしました。
1130話は2つの超重要な出来事がありました。
まずはビビからのメッセージと思われる「左腕のバツ印」。ルフィたちがこれにいつ気づくのか、さらにビビとの再会があるだろうということが濃厚になってきました。
そしてエルバフの王子ロキが描かれました。
WCI編で描かれたシルエットよりだいぶスタイリッシュにかっこよくなって現れ、考察勢を賑わす情報と、「世界を終わらせる太陽の神」を自称するお騒がせな人物でした。
ルフィがロキの鎖を外すことになると思われますが、世界がどう終わるのか、見守りたいですね。
今回はちょっと小噺も↓
小噺
そういえば、懸賞金が上がるかと思っていましたがその情報は出ませんでしたね。
エッグヘッド立てこもり事件、天才科学者ベガパンクの殺害は相当悪名になり懸賞金も上がると思っていましたが、世界政府的にはこれ以上ルフィの存在を明るみにしたくないのでしょうか。
これまで懸賞金が上がる時は一味全員が見ているシーンで描かれたので合流時に発表があるかも?
ビビのメッセージの件もあるから一味合流が待ち遠しいですね。
9月20日のアニワン「ONE PIECE FAN LETTER」を見てから色々考えさせられてて、いつもルフィ視点でこの世界を捉えがちだけど、 ONE PIECEにはモブ一人一人に人生があることを原作を読み込むと実感させられました。
今回のロビンちゃんがバツ印に見覚えがある気がしてるのもそう。
あのシーンはロビンちゃんにどう映っていたのかなぁと想像させられます。
ロキに関しても、というよりエルバフが面白い!ヤルルが400歳ってことは色々知ってそう。巨人族だし。
実写版の取材だそうで2号休載ですが、その間に北欧神話について知識を深めておきます。
ジャンプで特集もあるみたいなのでお楽しみに!