今回は、ONE PIECE 1133話「褒めてほしい」の感想、考察をお届けします。
サブタイトルから「??」でしたが、あぁそういうことか…と涙なしには読めない神回に。
全話のおさらい↓
ロビンとサウロが感動の再会!!ハンカチの準備をどうぞ。エルバフに関する考察もあります!
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
vol.20は「ホールデム襲撃!見ぐるみ置いてけ!!」と題してホールデムが再登場しました。
ウマ美を攻撃しお玉を人質に取ったホールデム。目的は何でしょう?!結構ガチっぽい攻撃?
康イエの刀を盗んだ理由も気になるところですが、と言うより、まだワノ国にいたんですね。百獣海賊団の残党たち。
ホールデムはヤマトと戦っても結果は一目瞭然なのでいい感じに味方についたりして平和なワノ国を維持してほしいですね。
お玉が!早く助けてあげてほしい…。
1132話「エルバフの冒険」おさらい
1132話「エルバフの冒険」ではついにルフィたちがエルバフの村に辿り着き、「Brag Men」でリトルガーデンについて記したルイ・アーノートの記述も公開されるなど新たな冒険の幕開けとなりました。
エルバフに上陸するグレート・エイリーク号
- コロンが酒場で飲んでいくかと声をかける→巨兵海賊団は直接「上」にいく
- 彼らが飲み出すと3日は居座る
- シャンクスはコロンに、ルフィの名前を伝えていた
- ブロギーは太陽石(ペインター)で虹を描く
- 虹を渡ってエルバフの第2層、陽界にいく
- グレート・エイリーク号を追いかけるハイルディン、スタンセンと合流
ナミたちの動向
- ナミ達が渡っていた橋は「冥界」と「陽界」を繋ぐ橋
- ルフィは冥界から飛んで上に向かう→サニー号を発見
- ゴールドバーグに冥界に落ちたのかと聞かれて冷や汗が止まらないルフィ
- ルフィはロキに、ロキに会ったことと約束は他言無用だと言われている
- ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパーはエルバフの第2層、陽界に到着
- ロードをトラップにかけて足止め→ゲルズ達も追いつく
- ロードに背後から追い討ちの攻撃をするゲルゴー
- ゲルズはナミに自己紹介
- ルフィはウソップとチョッパーを連れて村に向かって先に走る
- 島雲を乗り越えると村が見える
麦わらの一味が合流
- 虹の上ではグレート・エイリーク号もエルバフの村が見える位置に
- エルバフは「天界」「陽界」「冥界」の3つの層からなる
- エルバフの村は陽のさす陽界にあって、広過ぎて全景は見渡せない
- 村を見たルフィとウソップはリトルガーデンでの誓いを思い出す
- ウソップは感動で涙
- 虹を渡るグレート・エイリーク号を発見したルフィ、一味と合流
ルイ・アーノートが紡ぐエルバフ
- 「Breg Men」にリトルガーデンについて記したルイ・アーノートがエルバフについても記述していた
- 「返却されぬ去りし時を悔いる事なかれ」
- 「“この地に長居してはならない”」
エルバフに長居してはいけない理由
- 【考察】時間の進みが違うから
- 【理由】①シャンクスが「長居するつもりはない」と言っていたから
- 【理由】②シャンクスの年齢に仕掛けがありそうだから(4巻SBS)
- 【理由】③グレート・エイリーク号が2日ルフィを探していたことから
本編の内容はここから!
【ワンピース1133話「褒めてほしい」】①22年前オハラのバスターコール後
ちょい見せでもあった通り、1133話は22年前の回想から始まり、オハラのバスターコール後にロビンが世界から追われながらも必死に生きる様子が描かれました。
バスターコールの引き金となるゴールデン電伝虫を押したスパンダインは記者に嘘ばかりを伝え、世界はロビンを悪魔の子と認識し、懸賞金目的で命を狙います。
世界の敵とされ命を狙われて死を望まれながらも、母オルビアやサウロの言葉を胸に必死に行きたロビン。
辛くて苦しくてもサウロから教えてもらったように「デレシシ」と笑うのでした。
カネゼニーは1ページ目の1コマのみでしたね。
【ワンピース1133話「褒めてほしい」】②サウロに会いに行くロビン
虹を渡って陽界に到着したグレート・エイリーク号は、エルバフの西の村の港に着港しました。
巨人族に歓迎されて帰還した巨兵海賊団の船がついたのは樹の上の海雲。
西の村で一味も合流しロビンがサウロに会いにいきます。
エルバフは全ての技術が共存できる島
ルフィたちはゲルズが引く“霧船”(スヴァル)に乗って村に到着しました。
“霧船”(スヴァル)は島雲の浮力を使って進む舟で、「ギーコギーコ」と音を立てて漕ぐオールの先端には島雲がくっついています。
エルバフを見たリリスは、島雲、海雲、シャボン、虹、ホバーと全ての技術が共存できるエルバフの島内の気候は完璧だと言いました。
巨人族の住む広大な土地で標高が高いこと、安定した気候で高い技術が応用できることを鑑みると、現在の世界政府の敵として空白の100年でジョイボーイと関わりが深かったのではないかと深読みさせられてしまいますね。
麦わらの一味が全員集合
霧舟が着港し、麦わらの一味全員が無事に合流。
ナミはロビンを見て「髪型が変わってると思った」とサムズアップし、ロビンもナミ立ちの服装をみて「エルバフになじんでいると」微笑みます。
ゴールドバーグの肩にジンベエ、スタンセンの肩にフランキー、帽子のツノにチョッパー、他のみんなはハイルディンとゲルズの手のひらに集合しました。
一味の女子トーク可愛い!
ハイルディンとの再会
ルフィとハイルディンはドレスローザ以来の再会を果たし、ハイルディンは傘下の新巨兵海賊団と紹介をしました。
「この4人が」とおそらくロードを抜かしたメンバーを紹介し、ボコボコにされ磔にされたロードはか細い声で「ごにん」と呟いています。
新巨兵海賊団の中でもロードはいじられ役なんですかね…。
ルフィは変わらず「傘下はいらない」とやや煙たがりますが、ハイルディンも変わらず勝手にやっているとルフィが四皇になった活躍ぶりにも喜んでいます。
地味に、ルフィがハイルディンの名前をちゃんと覚えて呼べてるのに驚きました!
一味がエルバフで歓迎される理由
ルフィたちが乗る霧舟を見上げる巨人族は歓声をあげ、多くの巨人族は一味を歓迎している様子でした。
その理由はワノ国でビッグマムを倒したから!
ハイルディン曰くエルバフは世間に疎いそうですが、ビッグマム討伐のニュースはエルバフでも沸いたとのことで、一味は歓迎ムードでした。
一味のみんなはリンリンの過去を知らないので「?」となっていて、ゲルズが「昔は友達だった」と話をするとさらに「!?」となっています。
そこにドリブロが声をかけまずは酒とメシだと巨人族は宴に大盛り上がり。
メシと聞いて興奮するルフィに後ろから声をかけたのはロビンでした。
ロビンがサウロに会いに行く
西の村から南西へ移動するのは麦わらの一味全員と引率するゲルズ。
サウロを先生と呼ぶゲルズは、ロビンに図書館を見せるためにその下の学校に来るよう言われていると案内役をしてくれています。
ひとりで行けるというロビンに対して、ロビンが大好きだからついていきたいクルーたち。
ルフィは船長として「船員が世話になった奴にはちゃんと挨拶するもんなんだ」「それが仁義」だと立派なことを言っています。
ジンベエとゾロは「観光」と大義名分を打ってついてきてくれました。渋い。
「それが仁義」はエースの影響?
ルフィがひとりでいいというロビンに対してプンスカしながら言った仁義は、ダダンの家でエースたちと暮らしていた時に、エースがマキノさんに習っていた背中を見ていたからでしょうか。
当時は興味ない様子でしたが、エースが真剣だったからか、ルフィはそれが大切なことだと感じていたのかと思いました。
メシと宴を一旦後回しにするくらい大切なことなんですね。一味のみんながロビンを思う気持ちに感動です。
【ワンピース1133話「褒めてほしい」】③初対面を再現して感動の再会
サウロに会いに行くために西の村から南西に進み図書館に向かう一味。
サウロは先生と呼ばれ、主に歴史の授業と本について教えているそうです。
図書館
サウロのいる図書館は「フクロウの図書館」と呼ばれ、「戦士の泉」の上にそびえる大木に造られその周りには滝が流れています。
「戦士の泉」はビーチのようになっていて、樹の一部が化石化風化してできた砂浜になっているそう。
滝が流れることで波を作り、まるでビーチのようになっていました。
とはいえ早くメシにありつきたいルフィはサウロを連れて酒場に戻ろうと走り出しますが、ナミが引き留め、ロビンはサウロとの再会にドキドキしていました。
フクロウ
「フクロウの図書館」と呼ばれる建物には名前の通りフクロウのシンボルマークが飾れられています。
フクロウはローマ神話に登場する女神ミネルヴァが従えている知恵の象徴と言われる動物です。
図書館=フクロウ、といったイメージが定着されていますね。
世界の神話でも大概フクロウは知恵や賢者などが連想される象徴になっています。
サウロ先生が倒れた理由とは
1131話「冥界のロキ」のラストのコマは「サウロ先生が倒れた」と衝撃的なセリフで終わりました。
そして今回もある巨人族がサウロが倒れて動かないと慌てて走ってきます。
サウロが倒れたと聞いて騒ぐルフィにサンジ、医者としてすぐに診ると立ち上がるチョッパー、しっかり治せとチョッパーの背中を押すウソップが描かれ、あそこですと指さされた先には海岸沿いでうつ伏せに倒れるサウロがいました。
そんなサウロを見て微笑むロビン。みんなはここにいてと言いひとりで近づくと、「ドキドキして損しちゃった」と嬉しそうです。
初めて出会った時と同じように海岸で倒れるサウロ。
ロビンが近づいたことを確認すると「ぐがァア!!!!」とおどろかします。
そう言って笑いながら驚いたかと聞くサウロ、あの時とは違う、優しい目でこちらを見るロビンを見て感慨深そうに、頭を掻いてしまいます。
ロビンとサウロの感動の再会
笑い方は下手なままと言って笑うサウロ。
ロビンによく顔を見せてくれといい手のひらにのせると、オルビアによく似ていて優しい目が一緒だで〜〜と言います。
ずっと大好きなお母さんに似てきたと言われ、ロビンちゃんは嬉しかったと思います。
ベガパンクの配信の話になり、ベガパンクの言葉はオハラの言葉と教えました。
ベガパンクがオハラの研究をついできたことで、歴史に埋もれ誰にも届かずに消えて言ったハズのオハラの学者たちが届けた言葉だといい、オハラとベガパンクが紡いだ大きな一歩にきっと未来は変わると言います。
サウロの言葉に「あなたもよ」と言い顔のキズを心配するロビン。
サウロはバスターコールでクザンに凍らされたあと、島の炎で氷が溶けて海に落ちたのでした。
ロビンが生きていたことを知るも、世間からのひどい言われように腹が立った話をしますが、ロビンはくらい話はしたくないといい、「生きたこと…褒めてほしい」と両手を広げました。
大切な人を全て失った8歳の少女が、22年間世界に追われてもなおよく生きて会いにきたといい抱きしめたサウロ。
会いたかったと22年分の辛い過去も全て報われたように大粒の涙を流すロビンとサウロ。
つられて涙が止まらないのは我々読者だけでなく、ロビンのことが大好きな一味、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、フランキー、ブルック。
ルフィは優しい目で見守り微笑んで、ゾロとジンベエも背中で語っていますがきっと暖かく見ているでしょう。
サンジくんまでもが涙を堪えられないのは、ロビンちゃんが好きだからだし自分も辛く苦しい過去があるから、大切な人との再会は感じるものがあったのでしょう。さらに感動して涙が出るのは血の通った人間でもある証ですね。
【ワンピース1133話「褒めてほしい」】ネタバレまとめ
22年前オハラのバスターコール後
- スパンダインが、避難戦を爆撃し軍艦を沈めたのもロビンだと証言する
- 子供達にトラウマを与えるとしてロビンのことは(スパンダインの嘘)世界に報じられなかった
- カネゼニーが役人にロビンに会ったと密告
- 懸賞金に釣られてロビンの命を狙う民衆、恐怖から死を望む者も
- 大衆心理に怯えながらもオルビアやサウロの言葉を胸に生きるロビン
サウロに会いに行くロビン
- グレート・エイリーク号がエルバフの西の村の港に着港
- 港は樹木の上にあり、海雲でできている
- ルフィたちは霧舟(スヴァル)という島雲の浮力で進む舟で村に到着
- リリス「エルバフの気候は完璧」「全ての技術が共存できる」
- ルフィがハイルディンと再会、麦わらの一味も全員が合流
- 磔にされるロード(新巨兵海賊団にカウントしてもらえず)
- ロビンがルフィを呼び止め、宴の前にサウロに会いに行くことに
- ひとりでいいと言うロビンに対して一味全員がついていく
- ルフィ「船長っていうのは船員が世話になった奴にはちゃんと挨拶するもんなんだ」「それが仁義だ」
- サウロは歴史の授業と本について教える先生
- 「戦士の泉」には「フクロウの図書館」があり、ビーチのようになっている
- 再会にドキドキするロビンに、サウロが倒れたと騒ぎになる
発対面を再現し感動の再会
- ある巨人族が、サウロが倒れて動かないと伝えにくると一味も騒然とする
- 倒れているサウロをみて笑うロビン
- みんなに待っててと頼み1人でサウロに近づく「ドキドキして損しちゃった」
- 海岸沿いでうつ伏せになるサウロが、ロビンを確認すると大きな声で驚かす
- 初めて2人が出会った時を再現するサウロは、大人になったロビンを見て微笑む
- サウロはオルビアに優しい目がよく似ているとロビンに伝える
- ベガパンクの言葉をオハラの言葉だと、オハラとベガパンクが紡いだ一歩に未来はきっと変わるというサウロ
- サウロは島の炎で氷が溶けて海に落ちて生き延びていた
- 暗い話はしたくないというロビン「生きたこと…褒めてほしい!」と両手を広げる
- ロビンを抱きしめるサウロ「よう生きたなァ!!」
- 2人で大粒の涙を流しながら再会を喜ぶ
- ルフィは微笑み、ゾロとジンベエも見守り、ナミ、ウソップ、チョッパー、フランキー、ブルック、サンジまでも涙して見届ける
【ワンピース最新話】1133話「褒めてほしい」【感想・考察】|おわりに
過去1の感動とタイトル回収をした1133話「褒めてほしい」。
ロビンちゃんがこれまで生きてきたことが報われて本当に幸せです。
彼女がサウロに会えて嬉しいのはもちろん、一味のみんなも同じくらい喜んで感動しているのがたまらなくいいですね。
ロビンの「褒めてほしい」の素直な言葉はきっとルフィたちと出会って関わったから出てきた言葉と信じたい。
個人的に一番泣いたのは「お母さんに…?」のロビンで、この表情、吹き出しの震え方、もう言語化できない感情が全て伝わった。
お母さんに褒めてもらいたくて、仲間に入れてもらいたくて一生懸命頑張って考古学者になったロビンは言わずもがな、お母さんが大好きで憧れていると思うんです。
お母さんが大好きなら似てくるってちょっと恥ずかしいし照れるけどその分嬉しいんですよね。
あの一コマにロビンの嬉しくてちょっと照れてしまう気持ちが描かれててもう堪らなく泣いてしまいましたさ。
加えて最後のルフィの笑顔。この雰囲気の笑顔がとても好き。ロビンとサウロの再会が本当に幸せで良かったとさらに思わせてくれる笑顔でした。
毎週ONE PIECEが好きで良かったと思わせてくれますが、1133話こそ本当に、本当にONE PIECEが好きで本当に良かった!!!
いや、むしろこれだから好きなんだよ!ONE PIECE!!
どんどんどんどん面白くなってきますね。尾田先生に感謝です。
来週は休載、次回は合併号です!