今回は、ONE PIECE1138話「神典」 の感想、考察をお届けします。
もっとも衝撃的な回になったのはラストの見開きで明かされた神話の内容。詳しく見ていきましょう!
前回のおさらいもご覧くださいね↓
いろんなことが起こりすぎてる?!?!!!
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
vol.24は「フーズ・フーのアジトだった‼︎」と題して、誘拐した娘たちをはべらすフーズ・フーが登場。
フーズ・フーは康イエの刀を携えて酒を飲んでいるようでした。
つまりは、刀を盗んだのはフーズ・フーで誘拐事件の犯人もフーズ・フーでした。
刀を盗んだ目的とは?ワノ国から出ずにアジトを構える真意にも注目です。
味方になるかな?
ワンピース1137話「シャムロック登場」おさらい
アウルスト城の様子とハラルド王の死
- ハラルドは14年前にロキに殺された
- アウルスト城での喧嘩は多くの兵士を巻き込み、ロキに殺された100人の戦士は白骨に
- 白骨の中にツノが生えたものを発見、古代巨人族の子孫だと判明
- 古代巨人族:純血はいないもののその血を引く戦士もいる
- ハラルドも古代巨人族の子孫でデカくて強い
- ハラルドはツノを引きちぎり、戦争の時代を彷彿させない良う平和な国づくりをした
- ゾロはそれを聞いてハラルドの重い覚悟を感じる
ロードとハイルディンの夢
- ハイルディンはハラルドの息子でロキとは腹違いの兄弟
- ハイルディンの母は異国の巨人でそれを理由に王妃を許されなかった
- ロードは子供のこと、いじめられているとハイルディンが声をかけ仲間になります。
- ハイルディン「世界中の全巨人族を統一する」
- ロードもハイルディンの夢を叶えたいと思っている
アウルスト城を後に
- ルフィは先を歩き倒れている巨人を発見
- ルフィたちは魔法陣を発見するのか?
冥界
- 神の騎士団からのスカウトを断るロキ
- 軍子からの攻撃を受けるも断固として神の指揮団には入らない
- 軍子:アロアロの実矢印人間、矢印は軍子の攻撃の確定軌道
- ロキは軍子に殴られ蹴られぐったり、それでも神の騎士団は断る
- 神の騎士団団長(世界貴族)フィガーランド・シャムロック(五老星ガーリング聖の息子)
- 死んでも入団しそうにないロキ、何か信仰があるのか?
- シャムロックは、エルバフの戦士を世界政府の指揮下に置くと宣言
本編の内容はここから!
【ワンピース1138話「神典」】①シャムロックとシャンクスの双子が確定!ロキは無事?
エルバフは冥界。神の騎士団に抵抗するロキですが、すでに重症のところに追い打ちをかけるシャムロックは…。
ロキが聞く!シャムロックとシャンクスの関係は?
攻撃を受けて息を切らしながら、ロキはシャムロックに質問をしました。
それだけ赤髪に顔が似てて他人じゃないよなと言うロキに対して、シャムロックは眉間にシワを寄せ、軍子は慎めとロキは知る必要はないと忠告しました。
確かにと思うものの、”大海賊”と”天竜人”という世界の対極同士に同じ顔があるのはさすがに不思議だと、ロキはボロボロになりながらも長年の読者の疑問を代弁してくれました。
シャムロックは、シャンクスは生き別れた双子の弟で、聖地に一度戻ったものの”下界”を好んだと説明をします。
ロキは「戻る」という表現に引っかかりながら、兄弟揃って恨まれるのも面白いとフィガーランドの血筋に怒りが増したそうです。
ロキの友達の猛獣たちは吹雪にさらされ動かず、ロキは友達の運命を見届け背負ったと、鎖が外れた時には覚えておけと言い残しました。
ロキかっこいい…!
シャムロックの剣の名は「ケルベロス」
ロキの発言に対して冷静に、直接手を下すまでもないとシャムロック剣に声をかけました。
「なァ”ケルベロス”」と呼ばれたシャムロックの剣からはうなり吠える3つの首が現れたのです。
なんだそいつはと聞くロキに対して「私の剣だ」と答えたので、シャムロックの剣はケルベロス。
ケルベロスはそれぞれの口から剣先が出ていて、トゲのある首輪が回転しロキを睨みます。
気味悪ィというロキですが、ケルベロスに睨まれ流石に寒気を感じた様子。
軍子はシャムロックに気配を消すように言って、移動するために紐状の矢印を出しました。
シャムロックはケルベロスに「緊急発進(スクランブル)」と命じると首から上が発進。胴体には「戻れ」と命令して、軍子が矢印で作った乗り物に乗って飛び立ちます。
ロキは無事?生きてる?
ロキはマズイ状況にあることを察知します。
ケルベロスの頭は旋回してロキの元に。
刺されれば流石にやばいと焦るロキに、ケルベロスの3本の剣が突き刺さりました。
撤退したシャムロックは、エルバフの戦士の即時制圧は難しいと判断し、戦士の子供を抑えると言います。
さらにもう1人呼ぶと軍子に言い誰にするのかと問われ…。
ロキはケルベロスに刺され場面が変わってしまいましたが、叫び声が響いていたようなので即死はほぼないでしょう。
重症には変わりないのでルフィたちが早く見つけて上げて欲しいです。
ロキの断末魔は「くそったれェ〜!‼︎」
【ワンピース1138話「神典」】②アウルスト城でルフィが思い馳せるシャンクスとは
アウルスト城でルフィが発見した倒れている巨人族は城の門番でした。
門番たちに話を聞いたようで、彼らを攻撃したのがシャンクスだと言われ、シャンクスは意味もなく人をぶっ飛ばすことはしないと彼らの言うことを当然信じないルフィは怒っています。
門番も戸惑っているようで、エルバフに何度も来ていて見間違うはずがないしシャンクスの人柄を知っているからこそ、なぜ城内にいて攻撃してきたのかとビビっていました。
ルフィは門番たちの話が本当なら攻撃した人物はシャンクスではないと断言。シャンクスはもっと明るくて威張らなくてスジの通らないことは絶対にしないと言い張るルフィに、ナミは思わず笑ってしまいました。
そんなナミに対してルフィは、大好きな人が悪く言われた腹が立つだろうと、ベルメールさんの名前を出しますが、言い間違えて「モリメール」と呼んでしまいます。
ルフィがベルメールさんを知っていた、ナミにとって大切な人だと知っていた、というのも新発見でした。船のどこかで聞いたのでしょうか。彼らの日常を妄想できる会話でとても好き!
門番を襲ったのは?
巨人族の門番もルフィの圧に押されてか、彼らもシャンクスの人柄の良さを知っているためか、自分たちを襲ったのはシャンクス本人ではなく、瓜二つの人間か兄弟かと考え始めます。
「兄弟」と聞いたルフィは、いてもいい奴だろうと絶対的な信頼を置いてる様子。(しかしシャムロック…)
ルフィが知っているのはシャンクスが小さい頃から海賊船に乗っていたことだけで、兄弟の話は聞いたことがないそう。
ロジャーやレイリーたちロジャー海賊団が家族だったのではと考えたようです。バギー以外の!
編笠の男が再登場!
アウルスト城に近づくのは編笠の男。サイズ感的に人間族で、背後の立ち姿が描かれ、扉絵でクロッカスと酒を飲んでいた人物と同じだと確定しました。
彼は1124話「親友」のラストのコマで描かれ、エルバフでルフィを待っている男がいると注目されました。
今回で631話の人物と同一だと確定しましたが、そもそも誰なのかは判明してません。
1135話「友の盃」ではコロンの父親が人間族だとわかったので、編笠の男=コロンの父親の可能性が高いです。
ルフィに会うために城にやってきたのか、どんな目的があってルフィを待っていたのか注目です。
【ワンピース1138話「神典」】③宝樹アダムツアーで発見した壁画
宝樹を堪能すると言っていたフランキーはリプリーと一緒に宝樹アダムツアーを終えたところ。
あまりの巨大さに、宝樹アダムが希少である感覚が失われたフランキー。
リプリーは海外で高価なものだと知ると、商売しちゃおうかなと笑います。
フランキーは、お前は止める立場だろとリプリーに言い、サウロから神聖な樹だから切り出したりするなと強く言われてるんだとモノマネ交じりに言いました。
サウロのモノマネが似ていると笑うリプリーに、そんな巨人族の目を盗んで持ちらすくらいなら値も張るかと改めて納得するのでした。
フランキーが見つけた壁画とは
リプリーと話しながら運ばれるフランキーが地面に降りると何かを見つけ走り出しました。
それは壁画で、大昔の子供の落書きが石化した樹皮に刻まれた、歴史的価値のあるものでエルバフの文化遺産にもなってました。
壁画が描かれたのは推定で空白の100年の間。それを聞いたフランキーは、ロビンに見せたいと後で教えることします。
壁画を見るフランキーは、エルバフにしては描かれる人物たちが巨人族には見えないと、王冠を被った人魚、ロボット、動物などを指して言いました。
リプリーも頷き、彼女たちの知る歴史は種族間の戦争はあっても交流はなかったはずで、だからこそ子供達の夢なのかもと言って壁画を見つめるのでした。
【ワンピース1138話「神典」】④ロビンが読むハーレイ
場面が変わって、戦士の泉。セイウチの学校では子供たちがキャッキャと騒ぎながら授業中。
そしてフクロウの図書館ではサウロが神典(ハーレイ)を取り出して…。
こんなに楽しそうに授業をしてるところにシャムロックたちが来る?!?!嫌なフラグになっていないことを祈ります。
ロビンがハーレイを読む
サウロが見せたのはエルバフに伝わるハーレイで、デカくて古い本にチョッパーも興奮ぎみ。
ハーレイを原文とし、エルバフでは色んな神話や物語が作られ、その解釈は様々。
エルバフの戦士たちが信じる太陽の神がみんな違う性格をしていて面白いだろうというサウロに、ロビンもハーレイを読んでもいい?と目を輝かせます。
ハーレイは三章あり、3つ目の世界はこの現世の話でこれから起きることとされています。
ニカの伝承は世界中にひっそりとあり、共通するのはドンドットットのリズムで大笑いして登場すること。
宴のリズムに合わせてサウロもドンドットットと踊り、ロビンが読み始めてハーレイとは…
「第一世界」
地に炎あり
人は欲望に負け
禁断の太陽に触れた
隷人は願い
“太陽の神”は現れた
地の神は怒り
業炎の蛇と共に
世界を死と闇で包んだ
彼らはもう会えないのだ
「第二世界」
虚無に息吹あり
森の神は魔を遣わせた
太陽は戦火を
広げるばかりだ
半月の人は夢を見た
月の人は夢を見た
人は太陽を殺し神となり
海の神は荒ぶった
彼らはもう会えないのだ
「第三世界」
混沌に空白あり
不都合な残影は
約束の日を思い出し
片われ月の声を聞く
“太陽の神”は踊り、笑い
世界を終末へと導く
太陽は回帰し
新しい朝が来る
彼らはきっと会えるだろう
【ワンピース1138話「神典」】⑤神典(ハーレイ)を考察
サウロが言うように、戦士の思い描くニカの姿も解釈も様々なので、当サイトの解釈として参考程度にご覧ください。
第三世界がこれから起こることとされているので、神典が書かれたのは第二世界当時だと考えています。そして書いたのはニカを信仰する者達。
考察①第一世界について
地に炎あり | 地→青色の星 炎→資源? |
人は欲望に負け | |
禁断の太陽に触れた | 禁断の太陽→マザーフレイム=古代のエネルギー |
隷人は願い | 奴隷は願った→階級社会だった |
“太陽の神”は現れた | ニカの誕生 |
地の神は怒り | 地の神→???当時の君主 |
業炎の蛇と共に | 業炎の蛇→赤い土の大陸 |
世界を死と闇で包んだ | |
彼らはもう会えないのだ | レッドラインで分断された |
第一世界は文明が誕生して間も無くの頃の話ですでに支配する者とされる者の階級社会になっています。
冒頭の一文「地に炎あり」は壁画の下部右から左までに描かれ、明確に何を指しているのかは定かではありません。
地は青色の星を指し、炎を資源と捉えると、月の民が資源不足によって青色の星にきたことを意味づけられます。
また関連して言うなれば、北欧神話において世界の始まりは氷と炎だけけだったことをオマージュしている可能性があります。
禁断の太陽は、いわゆるベガパンクが発明したマザーフレイムで古代のエネルギーになります。
壁画では奴隷のような人たちが続々とエネルギーを運ぶ様子が描かれています。
奴隷たちが願ったことで”太陽の神”ニカが現れ、当時地上で神と名乗った君主がその存在に怒りを示し、
地の神は業炎の蛇を遣い人々を苦しめたので死と闇の世界になり、赤い土の大陸(レッドライン)が誕生し世界は分断されたと解釈します。
地の神は太陽(=古代のエネルギー)を使って世界を壊したんですね。これが「世界が二度滅んだ」の一度目。
考察②第二世界について
虚無に息吹あり | 虚無→死と闇に包まれた世界 息吹あり→光が見えた |
森の神は魔を遣わせた | 森の神→?? 魔→悪魔の実 |
太陽は戦火を | |
広げるばかりだ | 太陽=エネルギーをめぐって争いは絶えない |
半月の人は夢を見た | 半月の人→Dの一族 |
月の人は夢を見た | 月の人→月の民 |
人は太陽を殺し神となり | 人→のちの天竜人 太陽→太陽の神(=ジョイボーイ) |
海の神は荒ぶった | 海の神→ポセイドン? |
彼らはもう会えないのだ | 偉大なる航路の誕生、思想も分断された? |
「虚無に息吹あり」は第一世界で地の神が怒り世界が死と闇に包まれてから、やや光が見えたような印象を受けます。
壁画で言えば真ん中の樹(宝樹アダムと予想)が誕生し生命が活発になったような感覚。
そうすると森が誕生し、森の神が現れます。魔を遣わせたとは悪魔の実を生み出したことでしょう。
森の神が何なのかは不明ですが、どんな植物も育てられると言えばトンタッタ族が関連してると考えています。
悪魔の実が誕生し、太陽=エネルギーをめぐる争いは絶えず続きます。
半月の人=Dの一族と月の民が見た夢は、ルフィの夢の果てに共通する内容だと予想します。
半月の人をDの一族と捉えるので、Dの一族は第一世界の時代から存在し、月の民はDの一族に敵対する勢力ではなかったとも考えられます。
「人は太陽を殺し神になった」ここでの太陽はエネルギーではなく太陽の神のことで、太陽の神を殺し、人は神になるということからのちの天竜人が太陽の神を殺したと考えます。
つまり「人は太陽を殺し神になった」の一文が空白の100年に起きた巨大な戦いを示していて、
連合国側にジョイボーイが敗北し、海の神=当時の人魚姫ポセイドンがその力を使って海王類を統べカームベルトと偉大なる航路が誕生し4つの海に隔たれたと解釈します。
考察③第三世界について
混沌に空白あり | 空白の100年? |
不都合な残影は | 不都合な残影→ポーネグリフ? |
約束の日を思い出し | 約束→半月の人と月の人が見た夢→ルフィの夢の果て |
片われ月の声を聞く | 片われ月→隠された声=不都合な残影、ポーネグリフ、万物の声? |
“太陽の神”は踊り、笑い | ニカ |
世界を終末へ導く | 世界をひっくり返す |
太陽は回帰し | 太陽→ニカ的な象徴としての意味 |
新しい朝が来る | 新しい朝→夜明け(DOWN) |
彼らはきっと会えるだろう | 世界がひとつなぎになる |
巨大な戦いは空白にされ、ジョイボーイの仲間たちはその不都合に対抗するように歴史をポーネグリフに刻みました。
ジョイボーイの仲間たちやニカを信仰する者たちは約束の日=半月の人と月の民が見た夢を思い出し、その声を聞くのです。
「片われ月」は、「逢ふことは片割れ月の雲隠れおぼろけにやは人の恋しき」の和歌の訳から転じて、隠された声と解釈しました。(半月が雲に隠れたように会いたい人に会えないの意)
隠された声は連合国側にとって不都合な残影なので、世界中に点在するポーネグリフだと考えます。
片われ月は半月とも同意なのでDの一族とももちろん解釈できますね。
そして“太陽の神”=ニカは踊り、笑い、世界をひっくり返し終焉へ導きます。
「太陽は回帰し」のここでの太陽はエネルギーではなく象徴的な意味でニカを指し、ニカが復活することで新しい朝=夜明け(DOWN)が来ます。
世界はひとつなぎになるのでしょう。
戦いのメンバーは?
壁画の左側が第三世界を表しているとして、ニカと一緒に戦うメンバーを考えていきます。
ニカに対峙するのがイムと五老星です。
上部のクジラははっきりと断定できませんが、白ひげの残党か、ラブーン率いるアイランドクジラ、もしくはゾウにあるクジラの森に何か隠されているか…。
クジラの上には雨が降っているように描かれているのも気になるポイントですね。
また下部に描かれる船に乗った人たちは麦わら大船団のようにルフィを支持する海賊たちでしょう。
【ワンピース最新話】1138話「神典」ハーレイを徹底考察!【考察・感想】|おわりに
今回はONE PIECE1138話「神典」の内容をふまえて感想と考察をまとめていきました。
ハーレイに関してはざっくりと解釈をまとめましたが、第三世界は今後起きることとされているのでこれから起きる巨大な戦い、ワンピース争奪戦で何が起きるのかも考えていきたいですね。
次回は何が起きるのか!?ロキは無事なのか?注目です!