今回は、ONE PIECE 1125話「何をもって死とするか」の感想、考察をお届けします。
休載明けの1125話はエッグヘッド島内の未回収事項の回収回でした。
重要な情報と衝撃の展開がいつもより体感多くありましたので、じっくりゆっくり感想と考察をしていきましょう。
全話のおさらい↓
改めてワンピースの面白さ、ストーリーの凄さを体感しました。ワンピース大好きです。
扉絵連載「ヤマトの金稲荷代参」
vol.13は「おでん城再建中&港友棟梁行方不明」と題して、困っている大工さんたちにヤマトが遭遇した扉絵となっています。
今後ヤマトが港友さん探しも並行して旅をするのでしょうか。
港友さんはフランキーの師匠でもあり、ワノ国伝説の大工の棟梁で、カイドウの屋敷を建てた人物です。
前回の扉絵では人攫いが出てきたので、港友さんも攫われてしまったのでしょうか。
人攫いが港友さんの価値を知っていればいいですが、見た目はただの小さいおじさんなので攫われるかも怪しいところですが…。
彼が行方不明なことが今後どう関わってくるのか、楽しみです!
サターン聖に代わる「科学防衛武神」フィガーランド・ガーリング聖
1125話の一大注目ポイントは、サターン聖が死亡、それに伴い科学防衛武神にフィガーランド・ガーリング聖が公認として任命されたことです。
1125話の話の展開順に状況を整理してきましょう。
サターン聖、中将たちと聖地へ
ジョイボーイの覇気から気を取り戻した中将たちを乗せたサターン聖の船が聖地へと航路を進めるシーンが描かれました。
五老星側の本来の目的であった①ヨーク②パンクレコーズ③融合炉(パワープラント)は手中に収めたととりあえずは良しとするサターン聖。
中将らはバスターコールの失敗、麦わらの一味とボニーを逃したことを失態と受け入れエルバフへ向かうことを宣言するも、サターン聖はそれをとがめます。
それよりもベガパンクの世界に向けた配信を止められなかったことが大失態だと後悔を吐露しました。
サターン聖にとってベガパンクの配信が「失態」であるのなら、ベガパンクの言葉は真実なのかというドーベルマン中将の言葉に対して、回答をせず見えない力で攻撃をしたサターン聖。
その行動が答えであることが想像できます。
科学者としてのサターン聖
サターン聖はエメトについても言及していることで、これまで想像の範囲内であったことが事実として判明しました。
200年前に聖地マリージョアを襲撃した鉄の巨人をサターン聖は目撃していたことが回想からわかりました。これによってサターン聖に年齢が200歳以上で確定。
エメト(サターン聖は名前こそわかっていませんが)を「未来」であるとし、廃棄を命じられている鉄の巨人を研究しろと命じました。
研究者たちも興味が尽きない鉄の巨人は、200年の間一度たりとも動くことはなかったにも関わらず、明らかにルフィを守るために動いたと振り返ります。
結果としてベガパンクは鉄の巨人をサターン聖から受け継いでた?
世界政府によって完全な廃棄を命じられていたエメトを残し、その研究を200年たった現在へ紡いだ張本人がサターン聖であったことがわかりました。
何よりも人間を蔑む最高権力者が、科学者として鉄の巨人を捨てきれない感情を持っていたのはあまりにも人間らしいと感じさせられます。
しかし鉄の巨人を守ったとも言えるサターン聖が、皮肉なことに今回の事件では牙を向けられる結果に。
エメトに感情や思考があったことがサターン聖にとっての大誤算だったと言えるでしょう。
サターン聖がエルバフへ行くことをやめさせたのはなぜ?
麦わらの一味とボニーを追うと意気込んだ中将らに対して、「エルバフはやめておけ」と言ったサターン聖。
なぜエルバフへ行くことを止めたのか、今回のエッグヘッドでの事件を受け、さらに失態を重ねる可能性があると考えたのか、それとも世界政府としてエルバフと関わりを持つことを避けたいのか。
現状の海軍に、麦わらの一味、ボニー、さらには巨人族を相手にできる戦力があるかも疑問です。
エッグヘッドに現れたドリーとブロギーに対してウォーキュリー聖が「因縁深き者たち」と言っていた点も関係がありそうです。(1111話「太陽の盾』)
マリージョア「権力の間に」ガーリング聖が登場
一足先に権力の間に戻った4名の前に現れたのは神の騎士団として知られるフィガーランド・ガーリング聖。
彼の登場に若干の苛立ちを見せる五老星(現状は四老星?)たちは、ガーリング聖の言葉遣いを指摘し慎めと一喝します。
誰に命じられたとは言いませんでしたが、科学防衛武神に就く命を受けたとして、権力の間の椅子に座りました。
当時にヨークはガーリング聖の直属の部下になることも判明しました。
つまり、サターンは、と動揺を隠せない様子が描かれました。何年間この5人組でやってきたのか。さらにガーリング聖に科学の心得があったことにも驚きです。
サターン聖が死亡?犯人はイム様
時を同じくしてエッグヘッドでは、サターン聖の叫び声が響き、手の施しようのない状況に戸惑う中将。
喉を抑え苦しむサターン聖、黒い何かが体から出ていっているような描写で、水分が抜け干からびたように老いていき骨となりました。
ウニフラではイムとサターン聖が会話をし、イムに慈悲を乞うも虚しく、覇気のような雷がサターン聖を襲い瞬く間に骨に。
イムはサターン聖を、怒りによるものか制裁を下すように消しました。
サターン…なぜ逃した “ジョイボーイ”を
イムはジョイボーイの覇気を受け、これまで見たことのない取り乱しようでした。
イムが言う“ジョイボーイ”は、ジョイボーイ本人なのか、ジョイボーイのように戦うルフィを指すのか、現場にいないイムがどのようにジョイボーイを感じているのか不明なためサターン聖に救いがあったかもわかりません。
これに対してサターン聖は「あそこまで掴み所のない力だとは」と言っているのも、ニカ状態のルフィのことか、エメトのことか、この文脈ではさまざまに捉えられます。
五老星が使っていたテレパシー、イム由来の力だったのかもしれませんね。
サターン聖の死は世界に報じられるか
サターン聖が死んだことを知るのは目の前にいた中将たちと五老星。
中将が誰かにリークすれば世間に知れ渡る可能性は十分にありますが、世界政府としては公にしたくない事実でしょう。
目の当たりにした中将たちが理不尽にも消されないことを祈るばかりです。
黒ひげ海賊団のカタリーナ・デボンとヴァン・オーガーがエッグヘッドに上陸したさい、デボンはサターン聖に「触って」いました。
十中八九、今後黒ひげ海賊団の暗躍に利用するためだと考えられますのでデボンがサターン聖に化けらること、しかしサターン聖は死んでいる事実がどう影響するのか楽しみです。
ベガパンク猫(サテライト)たちの動向
1124話「親友」でリリスがベガパンクは生きていると証言し、今回1125話ではサテライトたちが元気に会話しドッキングした状態で登場しました。
本体(ステラ) | 麦わらの一味と同行、肉体の生死は不明 |
悪(リリス) | 麦わらの一味と同行 |
正(しゃか)知(ピタゴラス)想(エジソン)暴(アトラス) | パンクレコーズごとエッグヘッドから脱出 →ウェザリアへ? |
欲(ヨーク) | エッグヘッドに残る、今後はガーリング聖の部下に |
雲フトが暴走
島雲が大量発生している状態にヨークは、雲フトが暴走していることに気づき、エジソンの仕業だと察知し研究層に向けてバズーカを発射させました。
雲フトは壊してはいけない重要なものであるとベガパンクたちの中で共通の認識ですが、エッグヘッドに置き去りのままです。
パンクレコーズを持って脱出
ヨークの攻撃と当時に動き出したエジソン、島雲を浮遊型にしてパンクレコーズを空へ飛ばしました。
研究層ごと奪うつもりで動いていたようですが、パンクレコーズを持って脱出となりました。
念波はどこでも届くため、ヨークもパンクレコーズへのアクセスが可能とのことです。
人類がパンクレコーズを使いこなせるまで、500年はかかる見込みですが、サテライトたちで管理していくそう。
エジソンの頭、ピタゴラスの右腕、アトラスの左腕、シャカの胴体をドッキングさせた姿で動いているようです。
資金も材料もないため発明品が作れない彼らは、友人を頼ると電伝虫を手に取ります。
ウェザリアに連絡
発明品作りのために頼った友人は「ウェザリア」のハレダスさん。
天候を科学する空島ウェザリアとベガパンクが繋がっていたことが判明しました。
ビブルカードより、ハレダスさんのヒストリーは以下のようになっています。
97年前 | 空島ビルカに生まれる |
82年前 | 天候の科学に没頭 |
67年前 | 人口空島ウェザリア完成 |
66年前 | 世界中の天候の記録を取り始める |
2年前 | ナミと出会う→新世界の天候を教える |
現在 | シャボンディ諸島で一味出航を援護 おしゃれに目覚める |
ベガパンクは65歳なのでウェザリアが完成し、ハレダスさんが世界中の天候の記録をとっているなかで出会ったと考えられますね。
今後の展開でサテライトたちがウェザリアと合流し、ベガパンクとハレダスさんの関係について詳細が描かれることに期待したいです。
ベガパンクとハレダスさん、知識を輸入しあってる感じがしますね。
何をもって死とするか
1125話のタイトル「何をもって死とするか」と問われるように、世間的には死んだとされるベガパンク。
脳を切り離したことで生き続けるベガパンクのサテライトたち。
人格が与えられたサテライトはベガパンクの一部で、独立した人間でもあり、本体が死んでも生き続ける彼らは一体何者なのでしょうか。
ワンピース読者のひとつの答えは、Dr.ヒルルクの言葉。
人はいつ死ぬと思うと言う問いに対して「人に忘れられたとき」と答えています。
科学者たちが死の定義を誰かに求めるとは思いませんが、サテライトが存在し、パンクレコーズを守っている状態であることは確かな事実。
こうなってくるとステラの蘇生は本当に不可能なのかも疑問です。
1113話「STALEMATE」でマーズ聖がパンクレコーズに「死とはなんだ」と問いかけたことがここまで尾をひくとは。
聖地マリージョアの様子
エッグヘッド並みの混乱状態にあるのは聖地マリージョア、この土地を襲う事件はこのように。
相変わらず身勝手で高慢きちな天竜人は、世界が海に沈もうとも聖地は関係ないと楽観的。
それよりも食糧不足にフラストレーションが溜まっているようです。
尾田先生、変な髪型のブサイクキャラデザが充実してますね。マリージョアの時間は分かりませんが、夜でも混乱に乗じてか天竜人は元気です。
革命軍の見解
カマバッカ王国に集まる革命軍がベガパンクの配信を整理しています。
革命軍としては、誰かがワンピースを手に入れるのを待ってはいられないとベティが言います。
サボは兄としてもルフィの夢を応援してるはず。しかしワンピースは手に入れないといけない。さて、革命軍はどう動くのでしょうか…!!
奴隷による巨大建造物の製造
海面が200m上昇し海が沈むことを知っている世界政府は、赤い土の大陸(レッドライン)に天竜人を住まわせ、700年も前から奴隷たちに巨大建造物を作らせていたのでした。
2年前にくまによってロビンが飛ばされた地が、東の海はテキーラウルフ。ここでロビンは革命軍と出会いました。
この巨大な橋は東の海のテーキーラウルフだけでなく、他にも4つ存在していることがイワンコフのセリフからわかりました。
全て共通してお酒の名前がついていることも気になりますね。ちょうど4つなので、東の海、西の海、南の海、北の海それぞれに存在しレッドラインのように新たな大陸としてひとつなぎにする計画なのでしょうか。
お酒といえば「ビンクスの酒」何か関係するのでしょうか?
ドラゴンの決意
海岸で語るドラゴンはベガパンクの配信を受け、革命軍としてのこれからの行動を決意します。
ベガパンクの言葉を信じた者が、平和的に準備をするとは限らないと戦争が起こる可能性を懸念。
民衆が安全な場所を奪い合う世界がやってくる前に、決着をつけると決意しました。
革命軍がワンピースを手にいれるのか、その前にどんな行動を取るのか、明言されていませんが、安全を求めるための戦いは避けたいことは確か。
革命軍本体がマリージョアを襲撃し、征服する過激な展開もあるかもしれません。
ワンピース争奪戦にどう関わってくるのか今後の展開に注目ですね。
エッグヘッド編未回収事項
- ルッチとカクの行動→エッグヘッドから離陸
- ステューシーの行方→ルッチ「殺した」(1125話)生死不明、行方不明
- サターン聖→死亡(イムによって不老を解かれた?)(1125話)
- 黄猿→海軍は裏切らない?
- エメト→壊れた体はどうなるか、誰が修理するか、どこで保管するか
- パンクレコーズ、サテライトたち→ヨークを残してパンクレコーズごと脱出→どこへいく?ウェザリアが有力
- ヨーク→ガーリング聖の部下になる
- マザーフレイム→五老星、イムは手に入れたいはず、どうなる?
- 雲フト→ベガパンクが守りたいものの一つ、
【ワンピース最新話】1125話「何をもって死とするか」【感想・考察】|まとめ
今回は、ONE PIECE 1125話「何をもって死とするか」の感想と考察をお届けしました。
五老星の体制が変わるというとんでもない事態を目の当たりにした1125話でした。
- サターン聖がイムによって死亡、享年は200歳以上
- 後任の科学防衛武神はフィガーランド・ガーリング聖
- ベガパンクサテライトたちは全員生存、パンクレコーズごとエッグヘッドから脱出、行き先はウェザリア?
今回も言葉にするのが難しい衝撃の回でした。毎週思うけどワンピース面白すぎ!